宮崎市フェニックス自然動物園は、動物のふんや餌の食べ残しを活用した堆肥(たいひ)作りに取り組んでいる。
7、8日の「春の市民感謝デー」には、希望する先着200人に1袋(3キロ入り)を無料配布し、PRする。
同市公園緑地課によると、同園は115種、約1400匹の動物を飼育し、1日約1トンのふんや食べ残しが
出る。以前は園内の堆肥置き場に集めて半年ほどかけて発酵させ、園内の花壇や植え込みにまいたり、農家に
分けたりしていた。
ところが、2004年の家畜排せつ物法の本格施行後、ふんの野積みが禁止されたことで堆肥を取りに来る
農家が減ったことや、堆肥置き場が老朽化したことから、市が約4500万円かけて有機性廃棄物発酵処理機を設置した。
堆肥は、ふんなどを処理機で24時間かけて高速乾燥させていて、1トンで約100キロ製造できる。昨年2月から
処理機を稼働し、できた堆肥を園内や市民の森などで試験的に使ってきた。
同課は「感謝デーを機に、市民にも動物のふんの利用法を知ってもらえれば」としている。今後は、市内の小中学校など
公共施設の花壇での活用も検討している。
▼読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20090207-OYT8T00055.htm ▼動物のふんなどから作った堆肥と有機性廃棄物発酵処理機(奥)(画像)
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20090207-110133-1-L.jpg