本県を代表する小説家太宰治と代表作の「津軽」について、観光客に説明できるガイドを育成しようと、
東青地域県民局主催の研修会が3日、青森市で開かれ、参加者が熱心に学んだ。
ガイド育成は、津軽半島エリアへの誘客を目的とする「現代の『津軽』の旅推進事業」の一環。座学は3日
青森、4日五所川原の2会場で行われ、初日の青森会場には観光施設、タクシーなど旅客輸送関係、宿泊関係者ら
約80人が参加。主催者の中島久宜同県民局長が冒頭あいさつで「これほど多数の人の参加があるとは思って
いなかった。研修を機会に、太宰と津軽地域を大いに売り出していきたい」と述べた。
講師の斎藤三千政弘前ペンクラブ会長は、作家井上靖氏の「もし文学オリンピックの日本代表を1人選ぶと
すれば、太宰治だ」という言葉を引いて、「太宰の文学は国際級。中でも『津軽』は昔から太宰をよく知る人に
高く評価されている」と解説。太宰の人柄や作品についてもユーモアを交えて語った。
座学を終えた受講生には修了証書が手渡された。8日以降は修了生を対象にした実地研修も予定されており、
講師とともに外ケ浜町や旧金木町など太宰ゆかりの地を巡る。
▽陸奥新報
http://www.mutusinpou.co.jp/news/2008/12/4520.html ▽太宰と作品「津軽」について、熱心に学ぶ受講者ら
http://www.mutusinpou.co.jp/wp-content/uploads/image/2008-1204-5.jpg