納豆、ソース、酢味噌の3商品 「合格する梅」開発 福岡農高生 太宰府のウメ使い
福岡農業高校(太宰府市大佐野)食品科学科3年のウメ商品開発グループ8人が、同市や太宰府天満宮と
ゆかりの深いウメを使った「梅納豆」「梅ソース」「梅酢味噌(みそ)」の3商品を開発した。
28日、出来上がった商品を持って同市役所を訪れ、井上市長に報告した。
同グループは同天満宮が祭る学問の神様、菅原道真にちなみ3商品にユニークな商品名を付けた。
納豆は「福農高の粘って合格する梅(ばい)」、ソースは「福農高のさらっと合格する梅」、味噌が「福農高の手
前味噌ですが合格する梅」。今年5月に商標登録を申請し、来年1月ごろに登録される見込みという。
同学科のウメ商品の開発研究は昨年4月から始められた。
今年3月に卒業した生徒が1年かけて生ウメから梅干し、梅シロップ、梅酢味噌の加工に成功。8人は先輩たち
の研究成果を引き継ぎ、今年5月に市が管理する大宰府政庁跡のウメの木から約100キロのウメの実を収穫、
研究をさらに進めて商品を完成させた。
商品は11月8日の同校文化祭で販売(値段は未定)する。今年は商品数が少ないため、文化祭以外での販売
は難しいという。将来は地元企業に技術移転し、商業ベースに乗せたいとしている。
グループのリーダーの後藤君(18)は「ウメの香りやうま味を出すのに苦労した。太宰府の土産品になればうれ
しい」と話した。
=2008/10/29付 西日本新聞朝刊=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/56376