「田舎っぽい」「ヤボったい」の代名詞「イモ」がスタイリッシュに変身! 秋の味覚の代表ながら、イメージ的に
いま一つのサツマイモを、林シェフがセレブな気品あふれる「オレンジ風味のふかし芋」にアレンジしました。
食物繊維が豊富な食材が、カフェイン&ポリフェノールたっぷりな紅茶と出合って、腸内のデトックス効果は満点。
前回に続き、吉本新喜劇の未知やすえさん(45)に熱血指導です。
林「今回は、ちょっと貧乏くさいイメージがあるサツマイモを、リッチなオヤツにしましょう。蒸し器って使う?」
やすえ(以下「や」)「使いますよ。茶わん蒸しとか作りますもん」
林「偉い。さすがお年を召した方はちゃう」
や「内場クンがシューマイとかでも“チーン”が嫌いなんですよ」
林「ええこっちゃ。料理は愛情。シンプルやけど、気持ちを込めてふかしましょう」
や「お願いしまーす」
林「まずイモを水に漬ける。立て塩の基準は水1カップに塩小さじ1。最低20分、ホントは1時間は置いときたいね」
や「これで甘味が出るんですよね。漬けといて、そのまま買い物に行けばいいですかね」
林「そうそう。次は紅茶。オレンジのフレーバーがついたものです」
や「いい香り」
林「お茶っ葉にお湯を適当にかける。戻すだけやから出がらしでもOK。で、香りを逃がさんようラップしとく。
次にアルミホイルの上にぬらしたキッチンペーパーを置いて、その上にスライスしたオレンジを4枚置く」
や「オリンピックみたいですね」
林「五輪やなくて四輪やね。食べるためじゃなく、味つけ用です」
や「スプーンでつぶして、もっと味が出るようにしたらいいですね」
林「そうやね。さらに、その上に紅茶を全面に広げるようにのせる」
や「コレは洋モンのミカンですよね。日本のミカンでもいいんですか?」
林 バターをつけて「洋モンて。まあ、ええかも知れへんね。紅茶やなくて、ジャスミンとかの中国茶でもいいよ。
で、イモをキッチンペーパーの真ん中に置いて、巻きずしみたいにくるむ。あとは40〜50分強火で蒸すだけ」
や「簡単ですね」
林「蒸し終わったら火を止めて、5〜6分蒸らすとしっとりします。たき火で焼きイモするときも、ぬらした新聞で
巻くとしっとりするねんよ」
や「そうなんですか。たき火で焼きイモしたら、大概“ゴリイモ”になってしまいますもんね」
林「そろそろOKや。フタ取って」
や「わあ。紅茶の色がちゃんとシュンでる」
林「で、カゴにポーンと置いとく」
や「えっ、お茶っ葉がついたまんまですよ」
林「それが土から掘り出したまんまのイメージなんや。風情があるし〈チャッパりすんねん〉」
や「今回、初めてギャグが出ましたね」
林「しょうもないこと言うたら怒られそうやからね。最後にバターをつけて召し上がれ」
や「おいしーっ。香りが上品。普通のおイモやと少し寂しいけど、これはリッチですねえ。
ちょっとミルクティーとかチャイみたいな味になってる。オシャレですねえ」
林「サツマイモのイメージが変わるでしょ。ぜひ、家でも試してね」
【オレンジ風味のふかし芋材料(4人分)】
▽サツマイモ(200グラムぐらいのもの)2本
▽水 200cc
▽塩 小さじ1
▽紅茶の葉(オレンジのフレーバードティー)大さじ3(15グラム)
▽熱湯 50cc
▽オレンジ(スライス)8枚
▽バター 適量
※目安の材料費は1人分103円、熱量は同104キロカロリー。
【作り方】
〈1〉 サツマイモは洗って1時間ほど塩水に漬けておく
〈2〉 紅茶の葉は熱湯で湿らせておく
〈4〉 紅茶の葉でサツマイモを包むようにキッチンペーパーでくるみ、アルミホイルで包む
〈5〉 〈4〉を蒸し器で40〜50分ほど強火で蒸す
〈6〉 バターを塗って、いただく
〈3〉 アルミホイルを大きめに広げ、その上にぬらしたキッチンペーパーを広げて
オレンジスライスを並べ、〈2〉を散らして、〈1〉を置く
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ソース:スポーツ報知
http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/serial/health/news/20081010-OHO1T00168.htm 画像:リッチ感が漂う「オレンジ風味のふかし芋」を食べる林シェフ(左)と未知やすえさん。体にやさしい秋のメニューだ
http://hochi.yomiuri.co.jp/photo/20081010-4732966-1-L.jpg