ソースは産經
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080923/trd0809230906002-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080923/trd0809230906002-n2.htm http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080923/trd0809230906002-n3.htm ■特殊器具でフォーム改善 谷川真理さんから指導も
42・195キロを走り切るフルマラソンに本格的に挑む女性が増えている。
中には、特殊な運動器具を使ってフォームの改善や練習方法を指導する専門の
トレーニグジムの門をたたく女性も。
「マラソンを通じて努力は報われることを教わった」と汗を流す女性ランナーたち。
健康志向でランニングがブームとなる中、フルマラソンでしか得られない“究極の
達成感”が、彼女たちの背中を押しているようだ。
◆より強く
東京都江東区に住むラジオ放送作家の白滝さん(37)は、フルマラソンに最近
はまった1人だ。長距離走は無経験だったが、35歳のときにウオーキングの
延長のつもりで皇居の周りを走り始めた。
我流だったが、徐々に走行距離は長くなり、タイムも短縮。「やればやるだけ体も
心も変わると確信した」と半ばぶっつけ本番で昨年、湘南マラソンに参加した。
初挑戦のマラソンはタイムこそ5時間7分だったが、完走。来年の東京マラソンでは
4時間台での完走を目指している。
そんな白滝さんが通うのが、今年4月にオープンした長距離走専門の
トレーニングジム「アシックスランニングラボ」(東京都中央区)。
特殊な機器を使い、走行中の呼気から全身の持久力を測定したり、走行姿勢を
ビデオで撮影した分析の結果をもとに助言を受けたりしている。
「走りに力強さが出てきた」。自らが編集者となり、女性ランナー向けの
フリーペーパーを昨年、創刊するほどのめり込んでいる。
白滝さんは「1歩を踏み出せば必ずゴールに1歩近づく。努力を裏切らないのが
マラソン。すぐに職を失うような危うい世の中だけど、
やれば何でも乗り越えられる、そんな精神力がついた」と話す。
◆より速く
中高生時代は陸上部に所属する中距離選手だった東京都立川市の主婦、
望月さん(36)はマラソン歴4年余り。16年の「JALホノルルマラソン」に
夫とともに出場し、完走したが、3時間50分のタイムは不本意なものだった。
「もっとタイムを縮めたい」。限界に挑戦しようと専門ジムに入会した。
望月さんが通う「ハイテクタウン」(東京都千代田区)は、マラソンをより速く
走ることを念頭に、美しい走行姿勢を習得するためのマシン▽長距離走に欠かせない
腸腰筋を鍛える機器▽標高3500メートル相当の低酸素濃度を再現した
トレーニングルーム-を備える。
運営するのは、マラソンランナー、谷川真理さんの所属事務所を持つ
アチーブメント(千代田区)。望月さんはジムが定期的に開催する、
谷川さんと一緒に走る練習にも参加している。
「谷川さんから精神面でのがんばりどころや、フォームを指導してもらい、記録も
伸びた。仲間と(練習の継続を)支え合える一体感があるのもいい」と話す。
毎年のようにフルマラソンに挑み自己最高タイムは3時間8分。
次の目標は3時間を切ることだ。
ハイテクタウンの会員は約500人。14年のオープンで、スタッフの田中さんに
よると「東京マラソンが始まった19年から女性会員が目立つようになった」
という。
◇
東京マラソン事務局によると、同マラソンの申込者に占める女性の割合は初回の
19年は22%だったが、今年は3ポイント増の25%に。青梅マラソンも
女性参加者の割合が13年の14・4%から、19年には18・8%に拡大している。
ジョギングに比べはるかに厳しいフルマラソンに女性が挑戦する背景について、
自身もマラソンランナーだったNPO法人ニッポンランナーズの金哲彦理事長は
「スポーツは筋力がある男性に有利とよく言われるが、マラソンは男女問わず誰もが
チャレンジできる。走り切った達成感を得られるのは女性も同じ」と話している。
-以上です-