「渡りをするチョウ」といわれるアサギマダラに印を付けて放ち、飛行範囲を調査する
「マーキング観察会」が23日、山形市の蔵王中央高原で開かれた。
自然との触れ合いを深めてもらおうと、山形市自然環境調査会と山形市が主催して
毎年開いており、5回目。観察会で放したアサギマダラが県外で見つかったケースは
10件ほどで、2005年には約1600キロ離れた鹿児島県の奄美大島で再捕獲された。
この日は市内外から25人が参加。同調査会昆虫類担当の横倉明さん(51)=
同市久保田3丁目=の指導を受け、虫捕り網を手に斜面でアサギマダラを追い、
約90匹捕獲した。
参加者は、捕獲場所と日時を示す「山ZAO 8/23」、自分のイニシャルを羽に
油性マジックで書いた後、空に放した。参加した小3年の井上皓太郎君(8)は
「色がきれいなチョウ。できるだけ遠くで見つかってほしいな」と笑顔で話していた。
アサギマダラは羽を広げると10センチ前後の大きさがあり、春に北上、秋に南下する。
移動ルートなどについて不明な点も多く、マーキングによる調査が全国で行われている。
蔵王には、ヨツバヒヨドリという植物のみつを吸うため、毎年多くのアサギマダラが飛来。
蔵王で放され、約2446キロ離れた沖縄県の与那国島で見つかったケースが、
移動距離の日本最長記録となっている。
(※一部省略して引用しました。)
山形新聞 08/08/23
http://yamagata-np.jp/news/200808/23/kj_2008082300414.php ▽画像
飛行範囲の調査のため、羽に印が付けられたアサギマダラ
=山形市・蔵王中央工原
http://yamagata-np.jp/news/200808/23/img_2008082300274.jpg