【絶望と再生】目見えず耳も聞こえず 東大・福島さんに博士号 盲ろう者の「博士」は国内初

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1白夜φ ★
<目見えず、耳も聞こえず 東大・福島さんに博士号>

目が見えず、耳も聞こえない。ヘレン・ケラーのような障害のある福島智(さとし)さん(45)が
東京大学で学術博士号をとった。盲ろう者の「博士」は国内初。世界でもきわめてまれだ。
自らの人生の絶望と再生の歩みを分析して論文にした。11日、学位授与式がある。

福島さんは神戸市生まれ。3歳で右目を、9歳で左目を失明。
さらに、14歳で右耳の聴力を、18歳ですべての音を奪われた。

人とコミュニケーションできないことに、何よりもうちのめされた。
救ったのが、母令子さん(74)が思いついた「指点字」だった。

点字は六つの点の組み合わせで50音などを表す。
点字のタイプライターは、両手の人さし指、中指、薬指の6本を使って打つ。
令子さんは、同じように息子の6本の指先に打って言葉を伝えた。
この方法を生かした「指点字通訳」で、福島さんは人とのコミュニケーションを取り戻した。

周囲の支援をえて都立大学で学び、01年から東大先端科学技術研究センター助教授に。
03年から博士論文にとりくみはじめた。

19歳までの自分を研究対象にした。幼稚園の絵日記、中高時代の手記、母や自身の日記、
関係者へのインタビューなどから、その「喪失と再生」を浮かび上がらせた。

4歳で右目を摘出。手術室の無影灯の不気味な光と切なさ。6歳のとき「義眼を出して見せろ」
といじめにあう。全盲で右聴力も失った14歳。全盲の教師に「目が見えんて、どういうことや」
と問われ、「障害」や人生について問い、考え始めた。

そして盲ろうに。無音漆黒の世界にたった一人、孤独と絶望のふちに沈んだ。盲学校では
教師や友人が「指点字」で話しかけてくれたが、友人がいなくなると集団の中に独りぼっち。
さらに深い孤独と絶望を味わった。

ある日、喫茶店で先輩が第三者の発言を指点字でそのまま「通訳」し、周囲の様子もラジオの
実況のように伝えた。目の前がパッと開け、この世に戻ってきた気がした。

論文で最も伝えたかったのは「コミュニケーションにいのちを救われたということ」。盲ろうとは
「コミュニケーションで大切な『感覚的情報の文脈』の喪失。相手の表情や声の調子などの
『感覚的情報』がないと、本当の意図などの『文脈』もわからない。通訳という支援によって
それを取り戻し、再生する過程を伝えたかった」という。

「生後19カ月で盲ろうになったヘレン・ケラーは言葉をえて『人間』に成長する『誕生物語』。
だが盲ろう者の多くは、人生の途上でコミュニケーションを奪われる『喪失』の過程をたどる。
自分自身を切り刻んでありのままを分析し、障害やコミュニケーションの意味を考えたかった」

作業は膨大だった。資料はすべて電子データにし、点字ソフトに変換して読んだ。執筆は
パソコンで打ち、点字に変換して確認した。点字と指点字を使うので、指は目であり耳。
腱鞘炎(けんしょうえん)に苦しんだ。適応障害と診断され、断続的に休養した時期もある。

福島さんは「盲ろうは確かにしんどいけれど、自分に言い聞かせてきた『苦悩には意味がある』
ということ、それは間違っていなかったと確信しています」と話している。(生井久美子)

asahi.com 2008年06月07日15時22分
http://www.asahi.com/national/update/0607/TKY200806070131.html

博士号を取得した福島智さん。指点字通訳が指先に言葉を伝える=福留庸友撮影
http://www.asahi.com/national/update/0607/images/TKY200806070137.jpg
2やまとななしこ:2008/06/07(土) 23:03:12 ID:mVFW8tOE
イイハナシダナー
3やまとななしこ:2008/06/07(土) 23:07:22 ID:C7sgXb17
想像できない世界
4やまとななしこ:2008/06/07(土) 23:14:45 ID:uxgokB+d
>適応障害と診断され、断続的に休養した時期もある。

誰かさんに(ry
5やまとななしこ:2008/06/07(土) 23:14:59 ID:uxgokB+d
>適応障害と診断され、断続的に休養した時期もある。

誰かさんに(ry
6やまとななしこ:2008/06/07(土) 23:15:32 ID:Zv6zD0uX
> 19歳までの自分を研究対象にした。幼稚園の絵日記、中高時代の手記、母や自身の日記、
> 関係者へのインタビューなどから、その「喪失と再生」を浮かび上がらせた。

これを学問と呼ぶのかよw 小説家にでもなれよ
7やまとななしこ:2008/06/07(土) 23:17:10 ID:jpt8KfyT
寝てる時にどんな夢を見るのだろう・・・
8やまとななしこ:2008/06/07(土) 23:24:40 ID:crUSYQmC
とてつもない努力をしたんだろうな
おれは博士の学位取れなかったぜ
9やまとななしこ:2008/06/07(土) 23:32:50 ID:Rrr/7+6C
まぁ障害者は何でも優遇されるからな。
五体満足全くもって健康な人間が同程度のことしたってこうはならないだろう。
10やまとななしこ:2008/06/07(土) 23:38:04 ID:xcDVtg6g
>>9
障害を持つ人がやるからすごいんだろ
11やまとななしこ:2008/06/07(土) 23:41:37 ID:7KvCKs2W
ある意味想像力がつよいからかな?
12やまとななしこ:2008/06/08(日) 00:04:51 ID:izsAheRn
>>6
じゃ何が学問なんだ。一般人には未知の世界なんだから立派な学問だろ。
13やまとななしこ:2008/06/08(日) 01:01:26 ID:b9gz/keS
>周囲の支援をえて都立大学で学び、01年から東大先端科学技術研究センター助教授に。
>03年から博士論文にとりくみはじめた。

博士号もないのに理系で助教授って・・いったいどうやったんだ???
14やまとななしこ:2008/06/08(日) 01:35:24 ID:pFlNr2Ub
W・A・R・T・E・R・・・Warter!!
15やまとななしこ:2008/06/08(日) 01:51:16 ID:uzeDJcS4
>>13
絶対に必須ではないんでないの?
ほぼ100%の人が取ってるはずだけど。
16 :2008/06/08(日) 01:58:13 ID:wJq6PNsy
「学部卒」の助手や助教授も居るよ。実力の世界だよ、案外。
17やまとななしこ:2008/06/08(日) 03:16:32 ID:eelNmEiD
立派だと思うけどそれとは別にお金かかっただろうなとも思った。
18やまとななしこ:2008/06/08(日) 03:49:55 ID:nqO5ciSs
いつか耳も目も取り戻せる医療 開発があればとおもう。
想像できないくらいの苦労しているんだと思う
なんて言えばいいか分からない
19やまとななしこ:2008/06/08(日) 04:20:35 ID:EXW/knug
博士号とは足の裏についた米粒だそうな。
取ってもどうということはないが、取らなければ気になってしかたがない。
20やまとななしこ:2008/06/08(日) 12:38:51 ID:Lwif24Lb
東大卒だから福島瑞穂かと思った・・・・。

主席だったのに何であんなキチガイになってしまったんだ。
21やまとななしこ:2008/06/09(月) 00:21:14 ID:or4MnbGx
↑これがほんとの「恋は盲目」
22やまとななしこ:2008/06/09(月) 02:56:54 ID:c/wEhc8x
ひたすら、立派だと思う。
東京大学は、学位については、純粋に学問的見地からしか評価しないから
この方の論文はほんとうに
東京大学の博士号を授与されるに値するものだったのだろう。
五体満足なものにも、ここの学術博士は非常に難しいといわれているのに
この方は、想像を絶する努力をなすったのだろう、と思う。
23やまとななしこ:2008/06/09(月) 19:16:03 ID:v6u7D9ra
この人の出ていたテレビで心に残っているのがNHKで1996年にやっていた、
『哲学ファンタジー 知恵ちゃんの不思議な手紙 ”ソフィーの世界”に迷い込んだ少女』
1996年8月10日 総合
というの。ビデオに録画してあるから夜見よっと。
24やまとななしこ:2008/06/09(月) 19:49:08 ID:oxCxlmD+
>>14
WATER じゃないのか?
25やまとななしこ:2008/06/09(月) 19:50:21 ID:krNGth6g
助教授って博士号なくてもなれたんだ
論文数いくつだったんだろ、ちょっと気になる
26やまとななしこ:2008/06/09(月) 20:12:49 ID:Ic9KGruF
擬体 まだか?

ある程度できてるんだろ?
27やまとななしこ:2008/06/09(月) 22:12:55 ID:LYNA/fRn
無音、真っ暗闇の中で生きる苦しみ…
想像を絶する
28やまとななしこ:2008/06/09(月) 22:21:11 ID:qzu9KwnC
すばらしい!
ディプロマミルでインチキ学位を得る輩もいるのに。
29やまとななしこ:2008/06/10(火) 00:08:44 ID:v1mBErw2
これはすごい。お疲れ様でしたといいたい。


>>22
あの膨大な字数を点字で確認するという作業を想像しただけで気が遠くなる。
30やまとななしこ:2008/06/10(火) 00:33:37 ID:rzrUkGJU
馬鹿が沸いてきそうなので先に言っておくが、
博士号なめんなよ。お情けで取れるもんじゃ決してねーぞ
31やまとななしこ:2008/06/12(木) 22:26:20 ID:jfUX6Fdg
以前この方のエッセイ集「渡辺荘の宇宙人」という本を読みましたが、結構おもしろかったですよ!
また、全国盲ろう者協会から発行されている機関誌「コミュニカ」の中にも、
毎回感動的な記事が載っております。
実は彼とは、数年前に行われた全国盲ろう者大会の中で、
少しだけ指点字でお話したことがありました。
のんびりした雰囲気の中に、やっぱり頭はかなり切れそう!そんな印象を受けました。
32やまとななしこ:2008/06/13(金) 01:48:41 ID:ubwCtezw
出身大学院、研究科等 1. 東京都立大学
博士 (人文科学研究科 、教育学 )
1992 (単位取得満期退学 )

出身学校、専攻等 1. 東京都立大学
大学 (人文学部 、人文科学科.教育学専攻 )
1987 (卒業 )

取得学位 1. 修士(文学)
(課程) 東京都立大学
教育学

研究職歴 1996 東京都立大学 助手
1996-2001 金沢大学 助教授
2001- 東京大学先端科学技術研究センター 助教授
私のいた大学にも、全盲で東大から博士号をとった先生がいらっしゃいますけど、盲ろうというのは初なんですね。
何年か前に、この方のところで、韓国人の留学生で盲人の方が院試にパスして学ばれているという記事を見ました。
それにしても、ディプロマミルの博士号で居座ってる教員どもは恥を知れです。
33やまとななしこ:2008/06/19(木) 08:46:13 ID:LejI6C+f
障害を持って生活するだけで、自分に合ったものが少ないし時間もかかるし人の手借りなきゃいけないし、大変な苦労。
一生続くし、一番苦しいのは、常に自分が受け入れられるか、どうやって障害のない人の中で仕事や勉強をするか、
不安が本人にも家族にもつきまとうこと。経済的にも、普通に働けたらいいけど。ましてこの方は盲聾。弱視や難聴だけでも大変なのに。
そんな中で、ご本人も支える方々も、屈折せず、前向きに進み続けた、信念と情熱に感動。
ご自分のためだけでなく、多くの人達を、前向きにさせたい、というのもあるのでしょうね。
34やまとななしこ:2008/06/19(木) 20:34:07 ID:kqGhOC+L
現代のヘレンケラーじゃねえか!
と書こうとしたら
>>1 に書いてあった

子どもの頃ヘレンケラーの伝記読んで、
感動したもんだぜ!
あれっ、目から汗が…
35やまとななしこ:2008/06/20(金) 12:39:18 ID:BAWntJO3
大変すぎて想像できない
でも人間の脳って凄いな
36やまとななしこ:2008/06/30(月) 16:43:27 ID:POg5fkvt
NHK「課外授業 ようこそ先輩」に出てたね
子供たちはナイーブだから事あるごとに涙ぐんでる画が映ってた

収録スタッフ以外に指点字通訳などプライベートな介添人が何人も付いててVIP状態だった
この人たちってみんな家族とか無給ボランティア、じゃないよねえ……
37やまとななしこ:2008/07/05(土) 01:24:58 ID:AAr3y4Mk
大学へはどのようにして通勤されてるのでしょうか?
盲人の方が、白い杖や、盲導犬使って自力で歩行してらっしゃるのは知ってますけど、盲ろう者の方は、ガイドさんとか、ご家族が付き添われるのでしょうか?
毎日のことなんでどうされてるのか疑問に思いました。

38やまとななしこ:2008/07/09(水) 08:37:22 ID:Za73vtFc
意外と工夫して自立されているのでは。その人なりのやり方で。
直接聞いてみたら確かでしょうけれど。
道路の横断はさすがに違うかもしれませんが。
そういう時に人が助けるのは、VIP扱いではないと思います。
白杖も、専門家に習い、使い慣れるとかなり違うようです。
一度覚えると繰り返しですから。点字ブロックに駐車などされてると困るようです。
でも全盲だと痛い目に遭う方は多いらしいです。ホームから落ちたり。
盲聾の人でも、たいがい自炊もされるとどこかのページで読みました。
自立するかどうかが本人次第なのは、健常者でもそうですけれど。


39やまとななしこ:2008/07/11(金) 14:02:04 ID:fxzwgwi1
>>36
お母様が指点字の考案者、奥様とはボランティアで指点字通訳をしているときに出会われたのだとか。
市井の盲ろう者よりかは環境にも恵まれ、また大学教員ということもあり、支援体制が手厚いという部分はあるでしょう。
優秀な障害者には、それにふさわしい支援というのはまあ自然なことです。
健常者でも大学教員になれない人はいくらでもいますし、大学教員してても学位取れなくて偽博士号買ってる不届き者もいますから。



40やまとななしこ:2008/07/11(金) 14:22:08 ID:/iS3igKF
生まれつきの盲聾者との意思疎通はどうやったらできるんだろう
41やまとななしこ:2008/07/11(金) 14:31:02 ID:5ikdGaVK
>>36
ヘラン・ケラーだって、富豪の娘だったんだし、
自分をケアしてくれる有能で心優しい人に恵まれないと・・・。
でも、まず本人が頭がよくて気立てが良くないと、
いくら金持ちの子であっても、そういう人に恵まれないだろうなあ。
42やまとななしこ:2008/07/23(水) 19:34:33 ID:N7/aFUXF
一言 貴方の頑張り恐れ入ります!
43やまとななしこ
http://www7a.biglobe.ne.jp/~kikikirinnoki/taxpayers/academism/diploma_mill_aiueo.html
こいつらに氏の爪の垢を飲ませてやりたいな。