県警で7年以上にわたって活躍した直轄警察犬の「ハイコ号」が3月末で
引退することになり、引退式が鹿児島市の警察犬犬舎前で行われた。
人間にたとえると70歳前後にあたるためで、式に集まった警察官らは
「老体にむち打って、ここまでよく頑張ってくれた」と労をねぎらった。
ハイコ号は10歳の雄のシェパード。2000年3月に県直轄警察犬制度が発足し、
同年10月、県警の初代直轄警察犬として任用された。
慎重で気が優しい性格で、これまでに数々の捜査や行方不明者の捜索などに出動した。
昨年10月には、鹿児島市の公園駐車場内で盗難車両に乗っていた男が、鹿児島中央署員の
職務質問を振り切って山林内に逃走。ハイコ号は別の1頭とともに、急斜面のがけ下で
けがをしてうずくまっていた男を発見した。
引退式では、岩井田親美刑事部長が「引退後は静かに、心おきなく、余生を過ごして
ください」とあいさつ。宝満昭弘鑑識課長から、長年パートナーとして連れ添ってきた
指導手の折尾芳行警部補(56)に感謝状が手渡された。
ハイコ号は、最初にかいだにおいと同じにおいが付いた布を見つける臭気選別を披露。
見事に正しい布を見つけてくわえると、ひもが引っ張られてくす玉が割れ、
「ありがとう名犬ハイコ」の垂れ幕が下がった。折尾警部補は「雨の日も酷暑の日も
訓練に耐え、県民のために尽くしてくれた。君は人間に換算すると私より先輩。君のような
先輩に出会えたことを幸福に思っています」とねぎらいの言葉をかけた。
県警の直轄警察犬は現在4頭おり、ハイコ号の代わりとして4月にも新しい直轄警察犬が
任用される見通し。ハイコ号はそれまでは県警の犬舎で過ごすという。
後略。ソース全文は
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/news/20080320-OYT8T00582.htm 引退式を終えたハイコ号をねぎらう折尾警部補
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20080320-1651850-1-L.jpg 依頼を受けてたてました。