横浜で 最古のお寺 弘明寺観音--。横浜市南区の市立大岡小学校(竹田惇子校長)の
6年3組が、1年かけて卒業制作「大岡のまち自慢カルタ」を作った。
手分けして地域の住民847人から話を聞き、まちの魅力を掘り起こした。費用も募金や
フリーマーケットで調達。「大岡がますます好きになった」。児童からはそんな感想が
相次いだ。
22日に卒業を控えた6年3組は17日、完成したカルタを使い、1年生と交流会を開いた。
手作りの句を6年生が読み上げると、必死の形相の1年生が6年生に交じってカルタを
とっていった。
総合的学習の時間を使い、担任の菅谷泰尚教諭の指導のもと、まち自慢を探し歩いた。
3組28人は「探偵団」を結成、校区をくまなく歩いた。「魅力を再発見するには幅広い
世代に聞くのが効果的」と、昨年秋から1千人を目標に、地域住民の聞き取り調査もした。
まちの人 桜に救われた 戦時中--。
この句は「戦争中に大岡川沿いの桜を切り倒して薪とし、食事を作って生き抜いた」
という、お年寄りの話をまとめた。
海の水 逆流見られる 大岡川--。
大岡小に近い大岡川は海水と淡水が混じり合う汽水域で、ボラやスズキも見られる。
そんな様子を句で表現した。
白い貝 地下に眠る 海の跡--。
戦争の 歴史を伝える 防空壕(・・ごう)--。
リスがいた! 自然がいっぱい 弘明寺公園--。
児童たちは44のまち自慢を見つけ、44の句をつくり、44枚の絵を描いた。
費用は印刷代など約6万5千円かかった。児童たちは商店街で募金を呼びかけ、
フリーマーケットも開いて全費用を調達した。60セットのカルタを制作し、
協力してもらった校区内の町内会にもプレゼントした。
小林君(12)は「地元について新しい発見がいっぱいあった。町を歩くと声をかけられる
ようになった」。鈴木さん(12)は「町中に歴史があり、大岡がますます好きになった。
昔ここが海だったことも知らなかった」と語った。
菅谷教諭は「子どもたちは1年生のころから地域と積極的に交流してきた。今回の取り組みは
6年間の集大成。町で見つけた風景のひとつ一つがいつまでも子どもたちの心に残ってくれたら
うれしい」と話していた。
大岡小は明治5年(1872)創立。門前町として栄えた弘明寺商店街の近くにあり、
目の前を大岡川が流れている。
ソースは
http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000000803180004 1年生と一緒に「大岡のまち自慢カルタ」に挑戦
http://mytown.asahi.com/kanagawa/k_img_render.php?k_id=15000000803180004&o_id=4231&type=kiji.jpg どのカルタも絵は児童の自作
http://mytown.asahi.com/kanagawa/k_img_render.php?k_id=15000000803180004&o_id=4232&type=kiji.jpg