<春眠を満喫しよう…これが最強の快眠スタイル!> 5ミリ合わないだけで肩こり、腰痛
心身の回復には欠かせない睡眠。その快適な眠りを左右するのが枕。間違った枕選びは、
頭痛、めまいなどの原因になるという。おちおち枕を高くして寝ていられない!?
今や“快眠ブーム”で寝具売り場にはさまざまな素材、形の枕が並ぶが、「中身の材質や
形状で安易に選んでは不眠や体調不良のもと」と話すのは、枕外来をもつ16号整形外科
(神奈川県相模原市)の山田朱織院長。
高すぎたり、低すぎたり、枕の高さが5ミリ違うだけでも首の骨の合間を通っている神経を
圧迫する。その結果、首や肩のこり、頭痛、めまい、腰痛、手足のしびれなどを引き起こす
こともあるという。
「首の神経に圧迫を与えない高さの目安は、枕をしたとき上向きで首の角度が約15度に
保たれること。よく枕に使われている羽毛やソバガラ、プラスチックチップなどの材質は、
常に高さが一定にならないので本来、枕には適さない」
首の角度に加え、さらに大事なポイントは寝返り。人間は睡眠中、無意識に寝返りを打つ
ことでリンパ液、血液、関節液などの体液の流れを促している。寝返りを打たないと
「エコノミークラス症候群」と同様の状態に。一般には、ひと晩で30回以上寝返りを打った
方がよいといわれている。頭が沈み込んでしまうような低反発ウレタンや固定されてしまう
形状の枕はもってのほかというわけだ。
それでは、高さと寝返りやすさの両方を兼ね備えた枕にはどうしたら出合えるか。
意外にも山田院長おすすめは、座布団(綿)とタオルケットを使った微調節可能な即席枕。
肩を前に出した状態で横向きに寝て、鼻、胸、腰の中心が一直線になるようにタオルケットの
折り返しで高さを調節。この状態のまま上向きに寝れば、首の高さもちょうどいい角度に
なるという。
このとき、座布団の綿が固くしまっていること、厚みが均一になるように2つ折りにはしない
ことに注意。これまで6000人以上の患者の枕を指導してきた山田院長は「枕を変えただけで、
人が変わったように元気になる人は多い」。健康のためにも、今日から快適な夢枕を。
ZAKZAK 2008/03/10
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_03/t2008031033_all.html