掃除が簡単なユニットバスの新商品が、相次いで登場している。住宅設備の
大手メーカーは、雑菌の繁殖を抑えたり、床材を汚れにくく工夫したりと実用性を
アピールし、「家計のヒモ」を緩めようと懸命だ。改正建築基準法の影響で住宅着工が
落ち込む中、リフォームの需要に期待を寄せている。
スイッチを押すだけで、洗い場を汚れにくくします--。TOTOが2月に発売した
「スプリノ」は、洗い場の専用ノズルから床全体に、銀イオンを含む水が散布される。
銀イオンは雑菌の繁殖を抑え、においを防止する効果がある。INAXとトステムが
4月に発売する「ラ・バス」は、皮脂などの油分をはじく分子と、水になじみやすい
分子を床材の表面に施し、汚れを浮き上がりやすくした。床の溝も浅くしたため、
スポンジで汚れが簡単に落ちるという。
浴槽の間接照明や気泡の発生装置、液晶テレビの設置など、入浴を楽しむ仕掛けを充実
させる一方、掃除などの利便性も競っているのは、主婦層の関心が特に高いからだ。
ユニットバスの価格は60万-180万円程度と高額なだけに、購入する際には家族の
「合意」が重要になる。
2007年にINAXとトステムが発売した「くるりんポイ排水口」は、排水口にたまる
毛をまとまりやすく改善し、CM効果もあってヒット商品になった。これを機に、
「癒やし」「リゾート気分」だけでなく、実用性が価値を左右するようになった。
キッチン・バス工業会によると、07年度のユニットバスの国内出荷は、今年1月時点で
前年同期比4%減の132万台と苦戦している。
07年6月施行の改正建築基準法で建築確認が厳格化され、住宅着工が激減した影響は、
納入時期が着工から3か月?半年後のユニットバスでは、今後本格化する。現在の販売の
割合は「新築4に対してリフォーム6」(TOTO)だが、新築が落ち込む中、
リフォーム需要の獲得競争が一段と過熱しそうだ。
ソースは
http://home.yomiuri.co.jp/news/20080310hg01.htm INAXとトステムのユニットバスの新製品
http://home.yomiuri.co.jp/export/sites/default/news/img/HG20080310104950339L0.jpg “ユニットバスの国内出荷台数”というグラフは
http://home.yomiuri.co.jp/export/sites/default/news/img/HG20080310104948604L0.jpg 依頼を受けてたてました。