唐津市の大良(だいら)小中学校で14年間、小型の馬・ポニーと子どもたちが触れ合う
「ポニースクール」を続けてきた元同校教諭、吉田さん(65)(唐津市唐房)が、
高齢を理由にスクールを今月限りで閉鎖する。6頭のポニーたちは、今月中旬に
長野県の牧場に引き取られる。4日、学校に隣接するポニー牧場でお別れ会が行われ、
76人の児童、生徒がポニーとの別れを惜しんだ。
吉田さんがポニースクールを始めるきっかけとなったのは1994年夏にモンゴルの
乗馬トレッキングに参加したこと。草原を馬で走った時のさわやかさに魅せられ、
子どもたちも乗せたいと思った。同年秋、長野県のポニー牧場から1頭を自費で購入し、
スクールを開いた。
2004年3月末に退職してからも毎日、3-6年生の当番の児童らと餌や水をやったり、
ブラッシングしたり、ボロ(ふん)を取り除いたりと世話を続けた。
お別れ会では、吉田さんが「体が弱ってきたから、今年度いっぱいでやめます。
でもこれで終わりではありません。これからは馬に触れ合うことの大切さをもっと
大勢の人たちにわかってもらえるような啓発に力を入れていきたい」とあいさつした。
これに対し、児童、生徒の代表が「馬と触れ合うことで命のはかなさ、生きていることの
素晴らしさを学んだ」「馬はいなくなるが、私たちの心の中に生き続けます。
人にも動物にもやさしい人になりたい」などと、吉田さんやポニーへのお礼を述べた。
アニマルセラピーの研究などで知られる東京大の林良博教授は
「唐津へ再び馬が帰ってくる日がくるのを信じてやみません」とのメッセージを寄せた。
「ポニーは人と対話ができ、思いやりの心をはぐくむのに最適な動物」と話す吉田さん。
1頭だけでも残せないか考えているという。
ソースは
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saga/news/20080304-OYT8T00819.htm “お別れ会で児童をポニーに乗せる吉田さん(右から2人目)”という画像は
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20080304-1443055-1-L.jpg 依頼を受けてたてました。