ソースは
http://job.yomiuri.co.jp/interview/jo_in_08022701.cfm 弱視だった視力を20歳で失った。しかし、「音楽も仕事も人との出会いにつながって
いる。様々な出会いが、歩むべき道へ導いてくれる」と信じ、絶望はしなかったという。
現在、全国で精力的な音楽活動を続けている。
■絶対音感を持ち 障害と感じない
音楽好きの両親からプレゼントされたレコードに、バイオリンの名曲「ツィゴイネルワイゼン」
が収録されていました。初めて耳にした時に感動し、毎晩聞いては踊り狂っていました。
この曲とともに、家でギターを弾きながら歌う父の姿に影響を受け、5歳でバイオリンを
始めました。
もともとは弱視だったので、母が大きく書き直してくれた楽譜で練習していました。しかし、
20歳の時に視力が急に低下。その時は怖くて、すごく不安でしたが、絶望まではしません
でした。視力を失っても、出会いの可能性は奪われないと信じられたからです。
実際、いま一緒に仕事をしているメンバーは、見えなくなってから出会った人たちばかり。
信じていれば、道は閉ざされないと感じています。人や音楽、情報を取り入れるセンサーを
磨くことが大切ですね。
楽譜は読めませんが、絶対音感を持っているので、僕の場合は見えないことが障害に
なっていません。障害と感じるかどうかは、考え方だと思います。
現在は講演ライブをメーンに、コンサートやチャリティー、他のアーティストへの楽曲提供を
積極的にやっています。
■ライブで拍手が“笑う”時が最高
講演ライブでは、全国の学校や自治体、企業にお邪魔します。バイオリンを弾きながら歌う
独自のスタイルで演奏し、トークを織り交ぜて生のバイオリンに接してもらう機会を作って
います。時には動物の鳴き声を演奏して楽しんで頂いています。ライブで、「客席の拍手が
笑っている」と感じた時は最高ですね。
ライブ後にはホームページに多くの感想メールを頂きます。僕のパソコンは画面を読み上げて
くれるので、頂いた感想メールから様々な思いが響き合っていると感じる瞬間、「音楽をやって
いて良かった」と幸せになります。僕にとって、音楽は最高のコミュニケーション手段ですね。
いつか海外で演奏したい。音楽は国境を超えられますから。一人でも多くの人と音楽を通して
出会い、お互いの可能性を発見しながら生きていき、生きるって素晴らしいって一緒に思いたい
です。講演ライブに呼んで欲しいですね。
増田太郎(ますだ・たろう)さん バイオリニスト
東京生まれ。バイオリンのほか、ピアノ、ギター、ボーカルをこなす。バイオリンを
弾きながら歌う、独自のスタイルで音楽活動を展開。栃木、茨城、和歌山放送、
むさしのFMでラジオのレギュラー番組を担当する。著書に「毎日が歌ってる」(すばる舎)
がある。ホームページ
http://tarowave.com/ -以上です-
画像は
http://job.yomiuri.co.jp/photo/jo_in_08022701.jpg 依頼を受けてたてました。