<「上」多く、にっこり かゆで豊凶占う>
和歌山県田辺市稲成町の伊作田稲荷神社(倉山富雄宮司)で24日、農作物などの
豊凶を占う神事「かゆ占い」が営まれた。全般的に豊作・豊漁の「上」が多く、サツマイモ、
タカナ、コシヒカリ、サバの4品目が最高の「上上」だった。
農産物の中では特に梅の作柄を気にする参拝者が多かった。
初午祭とともに行われる伝統行事。雪が降り、時折強い風が吹く中、野菜や梅、果物、花、
魚介類、米など計121品目の豊凶が占われた。
大きな釜で小豆がゆを炊き、そこに品目別の番号を書いた長さ10センチほどの竹筒を入れ、
筒に詰まったかゆの量で作柄を占った。多ければ豊作と判定する。次々に竹筒を包丁で
割り、紙に結果を書き込んでいった。
注目が集まった梅は南高梅が「上」、古城梅が「中」、小梅が「上」だった。
ミカンはハッサクやネーブル、ポンカンなどが「上」。魚はイガミやグレなどが「上」だった。
結果が書かれた紙の周りには地元住民らが集まり、今年の「上」の多さに笑顔を見せた。
占いの後、小豆がゆが振る舞われ、参拝者は熱々のかゆを食べて体を温めた。
AGARA紀伊民報 '08/02/26
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=141166 【竹筒に詰まったかゆの量で、作物の豊凶を占う「かゆ占い」(24日、和歌山県田辺市の伊作田稲荷神社で)】
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