「満腹でもまだ食べて」 二丈町 豊作願い「大飯食らい」
豊作を祈って、満腹になった人にも、ご飯を山盛りにして食事を勧める二丈町深江の
伝統行事「大飯食らい」が27日、地元の淀川公民館であった。
近くの淀川天神社の氏子たちが、江戸時代から約300年続けているという。今年は、
氏子21世帯のうち当番の5世帯が賄いを担当して、残る16世帯の18人が客人として
もてなしを受けた。
1人当たり五合ほどのご飯がおひつに用意され、客人たちはみそ汁や煮物など4品を
おかずに、ご飯に挑戦。食が進まなくなっても賄い担当から「まだまだ」「孫の分まで
食べとかな」などとご飯を盛られ、客人たちは「もうよか」と音を上げていた。
宴もたけなわになると、今年初めて参加した人は、とっくりで水を頭からかけられる
しきたり。深江神社の禰宜(ねぎ)、空閑(くが)隆和さん(28)も水をかけられ「来年は
給仕する側に回りたいです」と苦笑していた。
西日本新聞 2008年01月28日00時53分
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/fukuoka/20080128/20080128_008.shtml