飯田橋に近い東京大神宮では、年初の初詣で以降も「恋愛成就」の祈願をする
若い女性たちの参拝が続いている。
同神社は1880年の創建で、伊勢神宮の分霊を祭っていることから「東京のお伊勢さま」
とも称され、長年親しまれてきた。現在広く行われている「神前結婚式」を最初に行い、
その歴史をつくってきた同神社には「縁結び」のイメージが重なることもあり、以前から
良縁や恋愛成就を祈願する人たちが足を運んでいたが、ここ5〜6年で若い女性の
参拝が急増しているという。
「口コミとか、ネット上のコミュニケーションの結果でしょうか…」と広報担当者。
昨年7月、女優の宮崎あおいさんと俳優の高岡蒼甫さんが、7年間の交際を実らせ
結婚式を挙げたことから同神社の名前がメディアにも大きく露出。参拝者の増加を
さらに後押ししているものと推察される。
同神社には「縁結び」に関するお守りやおみくじ類も数多く取りそろえており、「幸福が
訪れる」という花言葉を持つスズランの純白の花をかたどった「縁結び鈴蘭守り」が特に
人気が高いという。「打ち出の小づち」をモチーフにした2つセットの「縁結び幸せ小槌」は、
2つを合わせると凹凸に刻まれた「幸」の文字がぴったりと重なるため、購入後その場で
1つずつ分かち合うカップルも少なくない。「恋みくじ」は和紙人形が付いたおみくじで、
人形の表情や着物の色柄が1つ1つ異なり、好みのものを選ぶことができる。中には
恋愛を成就させるためのアドバイスが記されている。
同神社を訪れていた20代の女性3人組は「口コミで恋愛成就の噂を聞き、みんなで
2年連続来ている」と話し、うち2人は昨年見事に恋愛が成就し、1人は今年結婚する
予定だという。会社が近くにあり、初詣でで平日に初めて訪れた30代の男性は「女性、
しかも若い女性がこれほど多い神社はこれまで見たことがない」と驚きの様子が
隠せない。
平日は女性が8割〜9割、ほぼ女性で埋め尽くされる日もあるという同神社。年初の
週末には厄除けなどで訪れる男性、家族連れなどに加え、数多くの若い女性参拝客の
順番待ちで、周辺道路にまで行列ができる。東京の「恋愛成就祈願の新名所」になる
日が近いかもしれない。
(※一部省略して引用しました。)
市ケ谷経済新聞 08/01/25
http://ichigaya.keizai.biz/headline/168/ ▽画像
和紙人形が付いた「恋みくじ」(200円)
http://ichigaya.keizai.biz/img/headline/1201224252_photo.jpg ▼関連リンク
東京大神宮
http://www.tokyodaijingu.or.jp/