昔懐かしいけん玉遊びが、子どもたちの間で復活している。家庭でも、
挑戦してみてはどうだろう。
けん玉の普及活動を行っている「日本けん玉協会」(東京)には、小学校の総合学習や
学童保育などへの「けん玉講師」の派遣依頼が増えている。広報担当の堤早知子さんは
「一昨年は年間30件程度だったものが、昨年は80件近くも依頼がありました。集中力を
高めることができるので、人気があるのです」と話す。
年間の授業として取り入れたいという小学校もあるそうだ。こうした授業やイベントなどで
活躍するけん玉名人の姿にあこがれる子どもも多いという。同協会ではけん玉の段位の
認定も行っているが、「子どもの段位取得者も増えつつあります」と、堤さんは話す。
とはいえ、初心者にはなかなか難しい。けん玉名人として活躍する同協会
関西総支部長の矢野博幸さん(48)にコツを教わった。
大皿に玉を載せる技が基本。親指と人さし指の2本の指でけんを持ち、中指と薬指を小皿に
添えるようにして持つ。握り込まず、「鉛筆を持つように」手のひらとけんの間に空間をあける。
両足は肩幅に開き、利き手側の足をやや前に置く。一番大事なのはひざを使うこと。
「1、2、3のリズムを覚えると、早くうまくなる」と矢野さん。「1」でひざを曲げて玉を下げ、
「2」でひざを伸ばして玉を垂直に引き揚げる。「3」でひざを軽く曲げ、ふわりと玉を皿に受ける。
一度もけん玉遊びをしたことのない子ども向けには、ちょっと変わったゲームもある。
その一つは「けん玉怪獣」。中皿を額にあて、糸を頭の後ろに垂らしてバランスをとると、
一角獣のような姿になる。その姿で同じ姿の相手とけんを落としあう。
ソース 読売新聞 2008年1月22日
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/mixnews/20080122ok02.htm