防災の知識 紙芝居や体操で子どもらに
ボランティア今春開始…舞子高・防災専門学科1期生ら
阪神大震災で祖母を亡くし、兵庫県立舞子高(神戸市垂水区)に開設された全国初の
防災専門学科で学んだ近畿大3年、杉田かなえさん(21)が、高校時代の仲間5人と、
子どもたちの防災教育に取り組むボランティアグループを結成した。13年前、激震の
中で何が起きたかわからず、震えるだけだった8歳の自分を振り返り、「いざという時、
子どもたちが落ち着いて自ら身を守る手助けをしたい」と思い立った。「地球防災隊」と
名づけて今春、活動を始める。
小学2年だった杉田さんは、同県宝塚市のマンションで被災した。布団をかぶって身を
固くするばかりだったが、母は弟に覆いかぶさって、倒れてくる家具から守るなどした。
家族は無事だったが、近くに住む祖母(当時68歳)が家の倒壊で亡くなった。
2002年、同高に進学、環境防災科の1期生となった。発生のメカニズムから地震に
ついて幅広く学び、時には中学や高校で被災体験を話した。近畿大進学後の昨年8月、
依頼を受けて宝塚市の保育園で友人と防災教室を開き、手作りカードや絵本を使って、
地震から身を守る方法を伝えた。園児の真剣な表情を見ながら、「もっと震災のことを
知らせないと」と痛感した。
高校の恩師に相談し、当時の同級生や後輩とボランティアグループを発足させたのは
同年12月。「地球防災隊」という名は、子どもたちに覚えてもらいやすいと考えてつけた。
今後、保育士を目指す学生と教材を作り、紙芝居や人形劇を通して防災を語りかけて
いくほか、体を動かしながら災害時の行動を覚える「防災体操」も広げていく。防災教育の
取り組みに資金援助する内閣府の事業にも応募した。杉田さんは「地震について少しでも
知識があれば、パニックを避けられる。あの日を経験した私だからこそ伝えられることを、
多くの子どもたちに」と張り切っている。
画像 「地球防災隊」と名づけたグループで、防災教育の取り組みを始める杉田さん
http://osaka.yomiuri.co.jp/tokusyu/shinsai13/img/si80116b.jpg 読売新聞
http://osaka.yomiuri.co.jp/tokusyu/shinsai13/si80116b.htm?from=tokusyu 関連スレ
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