子どもの関心を集めながら啓発に役立てるキャラクターの一つ「戦隊ヒーローもの」。
県内で草分け的なヒーローが“復活”の動きを見せ、昨秋に別の戦隊が登場するなど、
ちょっとしたブームになっている!?
老舗を誇るのは福井市の5人組「ゴミワケルンジャー」。2003年に現れ、
ケーブルテレビを通してごみ分別を呼び掛けていたが、近年、活躍する機会がめっきり減った。
市清掃清美課の竹川課長によると「当時は人気が上がるに従って分別率が上がった」と
振り返る。しかし、時がたちキャラクターが市民の記憶から薄れるとともに分別率も下がって
いったという。
そこで分別の“助っ人”として復活が決定。2008年に名称を
「ゴミワケルンジャー・リターンズ」となり、再び話題を呼びたい考えだ。
今月下旬から2月上旬にかけて約20分の広報番組を撮影し「(5月上旬の)連休明けには
劇の上演を予定している」(清掃清美課)。劇団員も出演する本格的な劇になるらしい。
脚本や出演は今回も市職員が担当。ストーリーに大きな違いはないが、学校の先生だった
主人公が小学生に代わる。竹川課長は「処分場へ社会科見学に行く機会もある児童たちに、
ごみの分別への意識を高めてもらいたい」と説明する。
ただし市の予算上、大幅な“進化”は期待できないようで、つなぎの作業服を加工した衣装になる。
03年の結成時、ポスター撮影で「ワケルレッド」役を務めた同課主任の竹森さん(52)は
「マスクで顔は見られないのに、すごく恥ずかしかった思い出があります」と言い
「?リターンズ」への出演者について「ヒーローですから誰がなるかは現時点で秘密」とか。
一方、昨年11月に現れたのは福井南署の「光るんジャー」と「ひかれるんジャー」。
歩行者が犠牲になる交通事故の増加を受け、反射材の利用促進を狙いに登場した。
ジャージーに反射材を着けた「光るんジャー」と真っ黒な服で車にひかれる「ひかれるんジャー」
はともに簡単な衣装だが、幼稚園などに出向いて寸劇を披露すると「かなり反応がいい」と
同署交通課員。演じているのは地域のボランティア2人で、出演するたびに演技力も増している
ようだ。
「光るんジャー」を務めている高齢者交通安全リーダー協議会員の西山さんは
「反射材を身に着けないとひかれるんジャー!!」と福井弁を織り込んだ決めぜりふも、ばっちり。
事故を退治しようと張り切る72 歳。心はやっぱりヒーローだ。
ソースは
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20080111/CK2008011102078527.html ポーズを決めるゴミワケルンジャー
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20080111/images/PK2008011002178544_size0.jpg 光るんジャー(左)とひかれるんジャー
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20080111/images/PK2008011002178545_size0.jpg