薬害肝炎訴訟で肝炎への関心が高まった時機をとらえ、
鳥取県は県内四保健所で実施する有料の肝炎ウイルス検診を来年一月七日から無料にする。
対象は、肝炎ウイルス検診を受けたことがない人で、採血で陰性か陽性かを判定する
B型肝炎ウイルスの抗原検査と、C型肝炎ウイルスの抗体検査を実施。
C型肝炎ウイルスの抗体検査で陽性と判定された人には、より詳しい抗原検査、核酸増幅検査をする。
鳥取、倉吉、米子、日野の各保健所で当日受け付け、事前予約は不要。
結果は一週間から十日後、面接か郵送のどちらかの方法で通知する。
肝炎ウイルス検診は千三百四十円の手数料を徴収している。
昨年度は十九人が利用、本年度も十一月までは一、二人程度だったが、
薬害肝炎の救済問題が注目を浴びた年末に急増し、十二月だけで二十人に上った。
財源は、手数料を無料にすると国が費用の半分を補助する仕組みを活用。
無料期間は二〇〇九年三月までとする。
肝炎ウイルス検診は保健所とは別に県内市町村の住民検診にも含まれるが、
六百−千三百円の自己負担が伴う。
県によると、一九九五年以降の県内の感染者はB型肝炎が約二千五百人、C型肝炎が約三千四百人。
各保健所の検診受付日は、鳥取と日野が毎週月曜日、
倉吉が毎月第一、第三水曜日、米子が同第二、第四水曜日。
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