英国の裁判所は16日、純潔を象徴する指輪の着用を学校が禁止した
のは、表現の自由の侵害だと主張した元生徒(16)の訴えを退ける判決
を言い渡した。
元生徒が着けていた指輪は、米国で96年に始まった貞節意識の向上
を狙った運動のなかから生まれたもので、世界中で多くのキリスト教信者
たちが着用している。
判決などによると、元生徒は、結婚前に性交渉をしない決意の表明と
して、この指輪を着用。学校側は、イスラム教徒のスカーフとシーク教徒
のブレスレット以外の宗教的なアクセサリーの着用を禁じた規則に違反
するとして、指輪を外すよう指示した。
裁判で元生徒の弁護士は、学校には信仰心の表現を制限する権利は
ないと主張。一方、学校側は、指輪の着用はキリスト教では重要なこと
とはされていないと反論していた。
元生徒は判決について、「今後少しずつ、学校管理者や雇用主、政治
団体などが、キリスト教徒の信仰心の表現を禁じることができるように
なることを意味している」との声明を出した。
ソース(CNN)
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200707170010.html