【どうぶつ】「ハイジの歌」で200頭集合 牛を預かり育成/埼玉・秩父高原牧場

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1白夜φ ★:2007/06/07(木) 19:26:07 ID:???

皆野町と東秩父村にまたがる県秩父高原牧場。先月下旬、いつもは静かな牧場の中を
多くの車が行き交った。目当ては新聞やテレビなどで紹介された「天空を彩るポピー畑」。
関東平野を一望できる高地。鮮やかな新緑の中に赤やピンクのポピーの花が一面に
咲き誇っていた。ところが牧場の“主人公”である牛がなかなか見つからない。
高原牧場を訪ねてみた。

▼乳用雌牛を育成

事務所を訪ねると、梅澤正親場長と岩田信之・育成ふれあい担当部長が応対してくれた。

二本木峠から粥仁田(かゆにた)峠を経て大霧山に至る、約三百五十一ヘクタール。
かつては雑木林だった、というから驚きだ。標高二七〇メートルから七六七メートル。
眺めは最高、冬の夜景は特に素晴らしい。気温も平地より三、四度は低いという。

県内の酪農家から子牛を預かり育成する県営牧場の建設計画が出たのは一九六〇年代
後半。候補に挙がっていた比企丘陵など四カ所の中から当地が選ばれた。七〇年から
七二年にかけて造成され、七三年四月にオープンした。

主に県西部と北部の酪農家から生後六カ月から十二カ月の乳用雌牛を預かり、放牧して
育てる。期間は一年から二年。この間に人工授精、受精卵移植を行い受胎後、酪農家に
里帰りさせる。

草地二百三十一ヘクタールの大部分は起伏の多い、急傾斜地だ。「だから足腰の強い、
しっかりした牛に育つんですよ」と梅澤場長。以前、子牛を預かるのは春が大半だった。
「数年前から酪農家のニーズに応え、秋にも預かるようになった。牛は年間を通して生まれ
ますからね。今は要望があればいつでも預かります」

▼ハイジの歌

ところでどのくらいの牛がいるのか。毎年二百数十頭の子牛を預かるという。牛の姿が
少ないのは?

「子牛の体格など成長の度合いを見ながら九群(グループ)に分けて放牧。現在は、一群
二十から三十頭で行動。新しい柔らかい草を食べてもらうため、一日から三日ごとに牧区の
移動を行っている。何しろ広いですからね」と岩田部長。

牛は朝方、草地に出て、夕方、牛舎に戻る生活かと思っていた。ところが、春から秋にかけては
全放牧(昼夜放牧)。雨が降ろうが、風が吹こうが、暑かろうが、牧区の中で育てる。なるほど
伸び伸び、丈夫に育つはずだ。とはいえ酪農家から預かった大事な子牛。毎日、午前と午後の
二回、群れの点検を行い、濃厚飼料を与える。「いくら新鮮な草とはいえ、牛も飽きますからね」
と岩田部長。

放牧地に案内してもらった。各牧区には餌場がある。不思議なことに、今まで姿も見えなかった
牛が次々に集まってきた。その秘密は、車から流したアニメ「アルプスの少女ハイジ」の歌。
牛の呼び寄せに使っている。入牧の時に学習させるという。

群れの中にも序列があり、リーダーの牛が動くとほかの牛が後をついてくる。この時に頭数の
点検を行い、健康状態を診る。回った中でも発情行動を見せた牛がおり、その場で直腸検査を
行い、人工授精をする場面も見られた。

▼ふれあい牧場

九七年、高原の展望や自然を楽しみながら農畜産業について体験学習できる施設「ふれあい
牧場」がオープンした。ヒツジやウサギと触れ合い、GW中やコスモス祭り、県民の日などには
手づくりバター実習も実施。公開時間は午前九時から午後四時三十分まで。入場無料。
月曜日が休み。

問い合わせは、ふれあい牧場(TEL ソース先でご確認ください)へ。

Web埼玉 2007年6月7日(木)
http://www.saitama-np.co.jp/news06/07/18l.html

画像:放牧場の餌場で飼料を食べる牛。この時、頭数を確認、健康状態を診る
http://www.saitama-np.co.jp/news06/07/18l.jpg

▽関連サイト
埼玉県/秩父高原牧場(彩の国ふれあい牧場)
http://www.pref.saitama.lg.jp/A06/BD28/top.html
2やまとななしこ
なんか気の毒なので・・・