500円で買った赤バンドを腕にはめると、初めて行く居酒屋や、バー、串カツ店など
加盟52店で生ビール1杯サービスなど最大4万円分もお得に---。東京・新橋エリアで
繰り広げられるユニークな企画に女性も殺到しているという。おじさんの街・新橋に
いったい何が起こったのか。
企画の名前は「新橋に飲みいこ!」。企業の広告プランを立てる会社を自営する
鹿取啓介さん(36)が、自分がよく飲む新橋で、常連になったお店の客同士で
「新橋を盛り上げよう」と始めた企画だ。新橋ではここ数年、ダーツ・バーや、
モルト・バーなど若い人向けの店が増えている。しかし、初めての店には入りにくい
もの。鹿取さんは「自分の知っている店を人に教えたい。扉を開けるまでのお手伝い
のつもりだった」という。
06年2月に趣旨に賛同した23店でスタート、07年5月には52店になった。赤バンドは
3カ月の期間があり、今は4月から6月末まで。その間に52店全部回れば4万円相当の
サービスになる。
お得なだけではない。見知らぬ客同士でも赤バントをきっかけに話しかけ、仲間の
輪が広がる。店主との話題にも一役買い、初めての店でも常連のように楽しめる。
新橋のOL船木三枝子さんは「会社の仲間同士だと、同じ店しか行かない。この
バンドで行ったことのない店にも行けて、交友範囲が広がりました」という。
赤バンドは累計で2000本は売れたという。居酒屋で店長を務める鈴木一成さんは、
「最初は仲間内の遊びみたいなものだったが、最近は1週間で10個は出る。
購入者の7割が女性」と、盛り上がりぶりを語る。
モルト・バーのオーナー佐野充さんは、「飲む人間とお店の人間が一体になって
やっているのがいい。おやじの街という新橋のイメージが変化している象徴」と
いう。加盟店は「新橋に飲みいこ!」のホームページで分かるが、最近は近所の
交番への問い合わせも多いそうだ。
ソースは
http://www.asahi.com/komimi/TKY200705250279.html 赤バンドと赤名刺入れ
http://www.asahi.com/komimi/images/TKY200705250199.jpg 新橋に飲みいこ!
http://www.nomi-iko.com/shinbashi/