先日、都内のとあるメキシコ料理屋で飲んでいたところ、テーブルに怪しげな
イラストのビンが置いてあった。手にとって見ると、ラベルには「Mellow Habanero」
の文字。「メロー」と「ハバネロ」この2つの言葉の余りにもかけ離れた印象に違和感
を覚えつつもビンを読んでみると、ハバネロを使用した“フルーティなチリソース”
らしい。
辛いものに目がない私、さっそく運ばれてきたタコスに2、3滴ふりかけてみた。
食べてみると、少な過ぎたかな、と思うくらい、辛さを感じない、いや、むしろ
甘みが……。しかし、3秒後に来ました、ハバネロ特有の辛さ! かなり刺激的で
タバスコよりも辛い気がするが、最初に感じた甘みがまろやかさをかもし出し、
味わいがある。不思議でおもしろく、これはかなりいいかも。
気に入ったので、お店で販売していたそれを、1本買って帰った。実はひとつ、この
商品で非常に気になることがあったのだ。それは、ビンに登場しているキャラクターの
おっさん。赤パン一丁の姿で頭にはハバネロの被り物。そして全身汗だくで
「ボッボクが育てました。」と宣言している。あやしすぎるのだ。この正体を突き詰める
べく、販売元のターンムファームさんに問い合わせてみた。
お答えいただいたのは代表の近藤さん。まだ今のようにハバネロが有名ではなかった
頃、お友達からもらったひとつのハバネロから育てはじめたのがきっかけ。辛すぎて
自家消費では減らないそれをもっと育てたいという一心でチリソースを作ることを
思いついたという。ハバネロ以外の素材選びや配合など、実験のように楽しみながら
開発し、商品が完成。2004年春の発売以来徐々に広まり、最近では取り扱い店も
1年前の3倍に増えたとか。
そして気になるあのキャラクターについては……。
「名前は『ハバネロマン』。僕をモデルに、うちの奥さんがスラスラッと描きました」
スラスラッと!? かなりいい感じのキャラなんですが……奥さんはすばらしい才能を
お持ちで! 遠方にお住まいのためモデルの近藤さんに直接お会いできていないのが
残念。ハバネロマン、相当いけてます!!
この商品、ハバネロの栽培方法にも相当のこだわりがあり、すべて無農薬、無化学肥料。
生産者のプロ意識と愛情を感じられる、大事に作られた商品なのだ。
パスタ、スープ、オムライス、お肉料理、といった洋食はもちろん、ポテトサラダ、
餃子、お好み焼き、冷や奴、納豆……「何にでも合います」という売り方は好きじゃ
ない(近藤さん談)そうだが、何にでも合いそうだ。食べる前にお好み量をポタリと
かけよう。独特の風味と、辛さが病みつきになる味だ。
ハバネロマンご夫婦の味を食卓に一本、いかがですか?
ソースは
http://www.excite.co.jp/News/bit/00091177694405.html (上)「Extra」はさらに激辛!(下)「ボッボクが育てました。」、ハバネロマン!!
http://image.excite.co.jp/feed/news/extnews/extnews_habanero070430.jpg メローハバネロの紹介ページは
http://ta-nm.jp/mellowhabanero.html