懐かしい街並みが残る西区の円頓寺商店街かいわい。その一角にお寺併設のカフェ
「i―cafe(アイカフェ)」がこのほどオープンした。古い建物を生かして屋上菜園や壁面緑化などの
環境対策も実践するユニークなカフェ。オーナーの町田さん(28)は「もともとお寺は
人の集まる所。町の人たちが気軽に交流できる場所にしたい」と張り切る。
◆看板2枚
和風2階建て建物の正面には「浄土真宗 法爾山 妙真寺」と「i―cafe」の2枚の看板。
不思議に思っていると「1階はカフェ、2階はお寺です」とエプロン姿の町田さんが笑顔で
迎えてくれた。玄関の土間の向こうは畳敷きのカフェスペース。くつろいだ雰囲気で
お茶や食事ができる。
もともとはお寺兼住宅だった建物。町田さんの父親が住職を務め、町田さんも18歳まで
ここで暮らしていたが、春日井市内に別院が建てられると住居も移転。その後は
檀家(だんか)の法要がたまに行われる程度で、ほとんど使われなくなっていたが、
カフェの開業でよみがえった。
◆和・ロハス・街づくり
「カフェのコンセプトは和・ロハス・街づくり。ちょっと欲張りましたが、接点があるんです」と
町田さん。
築30年ほど経過した建物とあって当初は建て替えも考えたが、ある物を生かし改装することに。
ビルの屋上緑化など環境との共生を実践する知人のアドバイスを受け、屋上を菜園に、格子戸に
つる植物を絡ませて壁面を緑化し、雨水を利用するなど環境に優しい工夫を取り入れた。
建具などはほとんどリサイクル。塗り壁は自然素材を使うなどできるだけ環境に配慮した。
「環境というと敷居が高いですが、普通の場でできることがいろいろあるんです。わたしたちが
ここですることで、少しずつ広がっていけば。誰でもできる環境のアプローチをしていきたい」
飲食部分は友人の紹介で専任スタッフが担当することに。有機野菜を中心にしたランチメニュー、
自家製ケーキやベーグル、コーヒーなどの飲み物を提供している。屋上菜園に植えた野菜やハーブも
食材になる予定。
「iはわたしの意味。自分の幸せから地球の幸せになればという願いで付けました。町の人たちが
交流する場にして、ここからいろんな情報を発信していきたいです」
5月5日には「子どもの日」にちなんだイベント、6月22日にはろうそくの照明を使った「キャンドルナイト」を開催する。
(一部抜粋、氏名は一部省略致しました。アクセスなどはリンク先のソースでご確認下さい)
名古屋タイムズ4月23日
http://www.meitai.net/archives/20070423/2007042305.html 画像
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