能登半島地震の復興が急ピッチで進む、能登の元気な姿を台湾の人々に
知ってもらおうと、チャーター便で16日に能登空港に到着した台湾最大手の
日刊紙「自由時報」の女性記者・周幸叡さんが、能登半島を中心に観光地の
取材を始めた。帰国後に特集記事を掲載する予定で「能登の人々を励ましたい」
と話している。
周さんは以前勤めていた出版社で、旅行雑誌の編集者として和倉温泉などを
十数年前に取材。その縁がきっかけで能登をたびたび訪れるようになり、
台湾では北陸地方に関する本を出版しているほどだ。
能登半島地震が起きて知人の無事を確認した後、風評被害が心配になった。
「自分にできることはないか」と考え、台湾の人々に元気な能登をPRしようと、
来日を決意した。
この日昼に到着した周さんは、輪島市内でただちに取材を開始。輪島塗の技術や
作品を紹介している工房長屋のほか、美術館や足浴場などを訪れ、ガイドらの
説明に熱心に聞き入った。また、くずきりに似た郷土食「スイゼン」や、
海岸線から望む日本海の風景を写真に収めるなど、魅力の発掘に努めた。
周さんは「ニュースで見るほどひどい状況ではなかった」と安心した様子。
「能登が活気ある状態に早く戻れるよう情報を伝えていきたい」と意欲を
語った。四泊五日の日程で、今後は門前地区や金沢方面などを訪れる予定という。
ソースは
http://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20070417/CK2007041702009402.html