和太鼓教室か、それともエアロビクスか。
和太鼓教室運営などを手がける太鼓センター(京都市下京区)が3日、「和太鼓ビクス」
を教える施設を東京・神宮前にオープンした。施設名は「TAIKO-LAB(太鼓ラボ)
青山」。大小3つのスタジオにロッカー・シャワールームを備えた点はエアロビ
スタジオと同じだが、床材に天然ヒノキを使い、巨大な水墨画を展示している
あたりに、和の雰囲気が漂う。音楽に合わせて踊りながら和太鼓をたたくプログラム
は、有名インストラクターの中尾和子さんが監修した。
約40人が無料体験した3月24日の事前イベント。大音量の音楽とともに、太鼓の
音と振動が体を貫いた。バチを扱う分だけエアロビよりハードだ。大汗をかきつつ
体を動かす参加者を見ていると、こちらも汗が噴き出してきた。
「ストレスがたまっているのか、男性の方が思い切りたたくようです」
中尾さんの冗談に、バテ気味だった参加者から笑いが漏れた。新聞の折り込み広告
を見て参加した東京都中央区の小野早代子さん(37)は、「楽しかった。腕は疲れた
けど、ストレスを発散できるので、エアロビより疲れない」と満足げ。ストレスを
発散したがっているのは、男性だけではないようだ。
太鼓センターが関西の2大学と行った研究によると、太鼓をたたくことで腕の筋肉が
強化されるだけでなく、脳に酸素を運ぶ「酸素化ヘモグロビン」が増え、脳機能が
活性化する可能性が高いという。
太鼓ラボは、「新しい和太鼓文化を発信していく」との目的から、東京のファッション
中心地で、世界からの注目度が高い青山に居を構えた。ベンチャーキャピタルの協力
などで用立てた開店費用は約3億5000万円。賃料は月500万円程度とみられる。
太鼓センターの東宗謙(ひがし・むねのり)社長は、「大勝負。ペイするために1000人
以上の会員を必死で集めようとしています」と表情を引き締める。
しかし、「逆にいえば都心でもこうしたビジネスが成り立ちうる時代になった」と
東社長。われわれはストレス社会に生きているのだと、つくづく実感する。
ソースは
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/life/health/46378/ 和太鼓ビクスをやっている画像は
http://www.iza.ne.jp/images/news/20070405/20753_c350.jpg