4月の入学シーズンを前に終盤を迎えているランドセル商戦で、世相を
反映した商品が注目を集めている。子供の居場所が分かるGPS
(衛星利用測位システム)機能付きや4万?万円のブランドものなどで、
増加する子供を狙った犯罪や少子化を反映。問い合わせも増えていると
いう。子供にとっては6年間お世話になる大切なカバン。
もう決まりましたか。
ランドセル製造メーカー「協和」(本社・東京都)は、4万円以上する
GPS対応のランドセルを平成15年11月から販売を始め、これまでに
約1万個を売ったという。
警備会社「セコム」(同)と業務提携して開発。GPS端末を装着する
ケースが標準装備し、子供の位置が自宅のパソコンや携帯電話で確認
できる仕組みだ。
初期費用の7350円は協和が負担し、月々の基本使用料は525?円
と手ごろ。同社の売り上げ全体からみればごくわずかだが、子供を狙った
犯罪の増加で保護者からの問い合わせが増えているという。
売り上げが伸びないのは、GPS機能を付けていても、ランドセルを
捨てられたら行方が分からなくなるというのが大きな理由だが、同社は
「例えば、普段通らない場所に子供がいた場合、親が通報すればセコムの
社員が現場に急行するサービスもある。親子で防犯意識を高めるきっかけ
になるだけでも効果は十分」と話す。
最近のランドセルの価格は4万?万円で、数年前に比べると相場が
上がったとされる。少子化を反映し、子供に“やさしい”商品も増えた。
そごう心斎橋本店(大阪市中央区)によると、金具やファスナーに
花柄をあしらったものなど細部までこだわった商品が人気を集めており、
「少子化で高くてもいいものを求められるお客さまが増えた」という。
大丸心斎橋店(同)では、子供服のブランド「メゾピアノ」などが
デザインしたおしゃれなランドセルが人気だ。ブランドのロゴマーク
などがふたの部分に描かれたかわいい商品で、同店販売促進部は
「母子で洋服を買うような感覚で選ばれる方が多い」。
一方、軽さを追求するメーカーもある。ランドセル製造メーカー
「セイバン」(兵庫県たつの市)は、世界最軽量のランドセル
(3万1500円)を販売。通常の重さは1kg前後だが、わずか640g。
ギネス世界記録に認定された。
金具の部分を樹脂素材に変えて軽量化を図る一方で、肩ひもの部分など
は重ねて手縫いし、耐久性や強度を維持。通学などの際に子供により
負担がかからない工夫を施している。
【用語解説】ランドセル
全国のランドセルメーカーが加盟する「日本かばん協会ランドセル工業会」
によると、幕末に西洋式の軍隊制度が導入された際、背中に背負う布製の
背嚢(はいのう)が輸入され、軍に供給されたのが始まり。ランドセルと
いう名称は、背嚢をオランダ語で「ランセル」と言ったことに由来する。
一部の学校が背嚢に学用品を入れて通学させるようになり、両手を自由に
使え、子供の負担が減ることから一般にも通学用として定着した。
(2007/03/07 17:57)
ソースは
http://www.sankei.co.jp/shakai/wadai/070307/wdi070307004.htm 関連スレは
【話題/兵庫】ランドセル出荷、最後の追い込み 看板商品「天使のはね」[07/02/08]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/femnewsplus/1170899538/l50