自然の豊かな「おらが村」でスローライフを---。赤村は2月、村内の
空き家情報を集めて「田舎暮らし」希望者に提供する「空き家バンク」
の運用を始めた。都市部に暮らす団塊の世代や就農希望の若者らを
ターゲットに、新規の定住人口を増やして人口減に歯止めをかけるのが
目的。過疎化に伴って増えそうな空き家を活性化に生かそうという
逆転の発想だ。
赤村は筑豊地方東部の山間地にある。農村地帯で、筑豊が炭鉱で栄えた
時代から、炭鉱街への農産物の供給地帯だった。ただ、1950年に約5千人
だった村人口は約3600人まで減り、なお減少傾向が続く。高齢化も進んだ。
村産業建設課は「定住促進が村最大の課題」と言い切る。
同課によると、コンビニ店が村内に1軒もないといった「不便さ」
の代わりに、白菜やスイカなど農産物の生産が盛んな上、温泉も備えた
「源じいの森」や、田んぼ脇の用水路にも乱舞するホタルなど、豊かな
自然環境が自慢だ。小中学校も村内に1校ずつある。
以前から村役場には、「定住してスローライフを実践したい」といった
問い合わせが県外から相次いでいたという。
空き家バンクは、村内の空き家の所有者に登録カードを提出してもらい、
物件の間取りや構造などの情報を村役場に集約。整理した情報を
移住希望者に提供する仕組みだ。空き家情報は広報誌や村ホームページ
への掲載を検討している。
登録できそうな空き家は現在15軒ほどあるというが、登録作業はまだ
これから。一方で、県内外からの問い合わせは相次いでおり、すでに
茨城県の定年前の男性ら10人以上の申し込みがあった。申込者は20〜60歳代と年齢層が幅広いという。
村への移住を検討しているという田川市内の薬剤師の男性(45)は
「田舎の古民家風の家に住みたいという希望を持っていた。これから
空き家を見て回りたい」と話す。
同課の三橋茂敏・産業振興係長は「赤村に住みたいという人がこれだけ
いるなんて、うれしいね」と喜んでいる。問い合わせは同課(TELは
ソースを参照して下さい)へ。
ソースは
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news.php?k_id=41000000702280002 『小川沿いの集落の静かな午後』の画像は
http://mytown.asahi.com/fukuoka/k_img_render.php?k_id=41000000702280002&o_id=1469&type=kiji 赤村のホームページは
http://www.fcom.ne.jp/akamura/ ただ、“Last Update: 2007/1/5”と書かれています。