消防隊員の必携品に「ペット向け酸素マスク」 米で増加
2007.01.26
Web posted at: 19:31 JST
- CNN/AP
バーモント州クラレンドン──米消防隊員が出動する際の携行品に、イヌやネコなど
ペットに対応した酸素マスクを導入する消防当局が増加している。
火災時に現場に急行した消防隊員から、ペットを助けられずに苦悩したという声に応えて、
動物愛護団体とペット用品メーカーが協力し、消防当局へ配布している。
ペット用の酸素マスクは、口に当てる部分をコーン型にしたもので、大きさは3種類。
イヌやネコのほか、フェレットやうさぎ、鳥類にも対応できる。
バーモント州クラレンドンの消防隊員、ノーマン・フランダースさんによれば、緊急時には
消防隊員の酸素マスクを使って、ペットを救助したこともあるという。
しかし、23日には動物保護団体からペット用の酸素マスクが到着。「マスク部分が
動物用になっているので、使いやすそうだ」と話している。
米国でペットを飼う世帯は、約6000万に達するとみられている。しかし、火災で命を
落とすペットの数は、明らかになっていない。動物たちは火災時に隠れることが多く、
救助は難航するという。
動物用の酸素マスクは、もともと獣医師に向けて作られていた。しかし、過去数年間で、
救助用の製品も作られるようになった。
この酸素マスクで、どれくらいのペットが救出できるかは不明。しかし、2004年にマスクの
寄付を受けたコネティカット州の消防署では、その2日後に発生した火災で、
ヨークシャーテリアの救助に成功している。
ソース:CNNサイエンス
http://cnn.co.jp/science/CNN200701260032.html