東海大学の学生や教授らを乗せた研修船が二〇〇六年三月に小笠原諸島の沖合で流した
メッセージボトル一本が〇六年十二月三十一日、宮古島市城辺の海岸に漂着したのを
学習塾の女性講師(29)が拾った。ボトルは講師を通して、同大学に今春入学する宮古高校
三年生松原君(18)の元に届いた。松原君は「先生がボトルを拾うこと自体もすごいことだが、
流した人が東海大学と聞いて二重にびっくりした。奇跡みたい」と運命的な縁に驚き、十六日夜、
ボトルに入っていた手紙の連絡先にメールを送った。
ワインボトルには名刺や手紙などが入っていた。松原君が通う塾の講師が同市城辺の通称
クマザ海岸で拾った。
松原君は推薦で同大学の海洋学部海洋生物学科に合格している。講師とは釣りなどで一緒に
海に行き、松原君がサメやクマノミの生態を調査するなど海洋学を志すきっかけになった恩師だ。
運命的な出会いを感じた講師が大学側にメールを送ると、大学側からは流したボトルが一本だけ
だったことなど同様に驚きを伝える返信が今年一月中旬に戻ってきた。
三月下旬には大学のある静岡県に移り住む松原君。「知り合いもいなくて大学生活は不安だが、
友達になってほしい」と、十六日夜に連絡先があった二人の学生にメールを送信した。
沖縄タイムス
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200701171700_02.html 画像:「入学する大学のメッセージボトルが宮古島に届くのは奇跡みたい」と驚く松原君
http://www.okinawatimes.co.jp/day/gif/200701171700.jpg