◎文化園四季折々
1月も第2週が終わろうとしています。すでに学校や会社も始まったと思いますが、
みなさんは冬休みをどのように過ごされましたか? 都立動物園は12月29日から
閉園し、新年は1月2日から開園。4日間の冬休みがありました。とはいえ、
動物園には 365日を通じてだれかが出勤しています。休園日だとしても、
動物を相手にしている私たち飼育係は仕事を休むわけにはいかないのです。
年末年始の休園日、園内はとても静かですが、飼育係はいつもと同じ仕事をします。
ふだんとちがうことといえば、バスがすいているおかげで、いつもより遅い時間の
バスでも間に合うことでしょうか。朝すこしゆっくり家を出られるのは助かりました。
でも、祝日なので帰りはバスの本数が少なく、寒い中で待っているのはつらかった〜っ。
私は毎年自宅でお正月をすごしていたので、朝からいつものように仕事をしていると
、ほんとうに年が明けたのか不思議な気分でした。
私が担当しているモルモットたちは、開園日にはふれあいコーナーの終わる
午後3時ごろまで外に出しているのですが、年末年始は昼をすぎると室内に
入れるので、午後はのんびりしているように見えました。毎日ふれあいコーナーで
仕事をしているモルモットたち。短いながら、冬休みをゆっくりすごしてもらえたかな……。
めでたいことに、新年1日のお昼すぎ、モルモットの五つ子が生まれました!!
出産を発見したのは私ではなく、他の飼育係です。繁殖室の前を通りかかったときに
気づき、知らせてくれたのです。
モルモットの出産は毎月のことなので、めずらしくはないのですが、やはり新年
初めての日ということで、モルモットからのうれしいお年玉となりました。モルモットの
赤ちゃんは2頭から4頭が一度に産まれることが多く、5頭という例は、井の頭では
7か月ぶりのことです。モルモットは生まれたときにすでに毛がはえていて、
おとなのミニチュアのようなすがたです。生後1か月くらいは母親といっしょに
ガラスばりの部屋に入っているので、ぜひごらんください。
新春早々のうれしいできごとに出会い、井の頭自然文化園にとってよい一年の
スタートになりました。今年もたくさんのモルモットが、ふれあいコーナーで元気に
活躍してくれることを願っています。
〔井の頭自然文化園飼育展示係 齊藤美和〕
(2007年1月12日)
ソース:TOKYO ZOO NET
http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&inst=&link_num=5974