安芸市川北の田んぼに16日、国の特別天然記念物タンチョウが飛来した。
野生生物環境研究センター(四万十市)の沢田佳長所長は
「タンチョウの県内確認は極めて珍しい。自然に渡ってくるとは考えられないが…」と驚いている。
タンチョウは日本では北海道にだけ生息するツルの最大種。全身ほとんどが白色だが、
頭頂部が赤く風切り羽が黒い。
今回見つかったタンチョウは、頭頂部が茶色いことなどから幼鳥とみられる。
県内では平成6年に旧幡多郡大方町(現黒潮町)で、四国では初めて確認されている。
タンチョウが飛来した田んぼでは、ナベヅルも一緒に確認。
近くの男性(75)によると、2羽はこの日朝から羽を休めており、
周囲をゆっくり歩きながら落ち穂などをついばんでいた。
「ナベヅルは3年ほど前にも飛来したことがあるそうですが、タンチョウは聞いたことがない。
お正月を前におめでたいですね」と日本野鳥の会高知支部安芸地区担当幹事の松本光幸さん(36)。
うわさを聞きつけて集まった住民は「せっかくだから安芸で越冬すれば」と見守っていた。
【写真説明】ゆったりと羽を休めるタンチョウ=左=とナベヅル(安芸市川北)
http://www.kochinews.co.jp/0612/parts/061217headline04.jpg ソース:高知新聞
http://www.kochinews.co.jp/0612/061217headline01.htm#shimen1