ゾウふんなどの堆肥(たいひ)で栽培したサツマイモを収穫し、今度はゾウに餌として与える
というユニークな環境学習講座が二十五日、横浜市立金沢動物園(同市金沢区釜利谷東)で
開かれた。家族連れら三十八人が参加し、ゾウとのふれあいを楽しみながら資源循環の
仕組みを学んだ。
「地球にやさしい動物園」を目指し、飼育動物のふんなどを活用した堆肥化を試行している
同動物園が敷地内に約四十平方メートルの畑を特設。春から堆肥を使ってサツマイモを
育ててきた。
この日はまず、芋掘りから開始。子供たちがふっくらとしたサツマイモを次々に抜き取った。
今度は像舎に移動し、とれたての芋を直接ゾウに手渡した。喜んだのは、体重三千七百キロで
サツマイモが大好物という同園のアイドル「ヨーコ」。一日四十キロの餌を食べるとあって、
子供たちからの思わぬプレゼントもぺろりと平らげていた。
残りのサツマイモは園内で焼き芋に。
ゾウに負けじと子供たちも大きな口を開け自然の恵みをほおばった。
参加者の一人、冨村君(3)は「鼻がかわいかった」と笑顔だった。
カナコロ(神奈川新聞)
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxinov505/ 画像:収穫したばかりのサツマイモをゾウの鼻に差し出す参加者
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