いしかわ動物園(能美市)で、希少な淡水魚をテーマにした企画展示が始まり、
今年五月に県内で初めて繁殖に成功したホトケドジョウの幼魚がお披露目された。
ホトケドジョウは四対八本のひげを持っている。
宅地化による水路の減少などで生息環境が減少し、環境省の絶滅危惧(きぐ)IB類に指定され、
隣県の富山では絶滅。石川県では絶滅危惧II類となっており、
加賀、小松両市、津幡町などで確認されているという。
同園は今年五月、常設展示していたホトケドジョウ七十匹の中から雄雌計十数匹を選び、
三百匹の繁殖に成功。
生後六カ月で三センチほどに成長した。
担当技師の越水大吾さんは「将来的には繁殖の独自マニュアルなどを作成し、
環境保護に取り組む小学校などに協力できれば」と話している。
企画展は日本産希少淡水魚繁殖検討委員会の設立十五周年を記念した、
全国一斉の企画展示「いま、日本の淡水魚があぶない!」の一環。
全国の水族館・動物園で催し、現状と自然環境保護の重要性を認識してもらうのが狙い。
ホトケドジョウのほか、国内に生息する淡水魚の現状や取り組みなどがパネル展示されている。
来年一月末まで。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/ikw/20061120/lcl_____ikw_____002.shtml 【上】8本のひげを持ち、動物園で繁殖したホトケドジョウ【下】水槽内のホトケドジョウを観察する親子
http://www.tokyo-np.co.jp/00/ikw/20061120/i3.jpg ※依頼スレでご依頼いただきました。