米コロラド州で、高級毛糸が取れる南米原産のアルパカ(ラクダ科)の牧場を経営する
甲斐さん(57)=岡山県出身=が、新潟県中越地震で被害を受けた旧山古志村(長岡市)に
アルパカ1頭を寄贈した。同村への支援を続ける川越市のギャラリー「蔵乃茶屋かくれんぼ」
オーナー、塩野さん(58)を知り、「自分もできることを」と決意した。
山古志側の準備のため実際に送るのはまだ先だが、その日まで毎年、刈り取った毛を
毛糸にして送るつもりだ。
甲斐さんは昨秋、塩野さんから山古志の窮状を聞き、「アルパカを村おこしに役立てたい」と
相談。塩野さんの紹介で長岡市山古志支所山古志地域復興推進室(斎藤隆室長)に打診、
山古志側も受け入れを快諾した。
しかし、旧山古志村の住民1786人のうち、半分は仮設住宅暮らしのため、
「全員が戻れるのは来年秋ごろ。アルパカはその後、活用方法を検討したい」(斎藤室長)との
山古志側の意向もあり、甲斐さんは今年5月に3歳のオスのアルパカ(ワカヤ種、登録名チェスター)
の目録を贈呈した上で、山古志側の受け入れ態勢が整うまで牧場で預かることにした。
甲斐さんは蔵乃茶屋かくれんぼで16日から始まった「コロラドより アルパカ展」のため、
今月初旬に来日。チェスターから刈り取った毛で作った毛糸を持参した。
無着色の自然なオフホワイトで、約790グラムあり、成人男性のベスト2着を編める分量。
同展で会期中、展示される。
塩野さんは山古志の子供たちに12月中旬ごろ、お菓子や米国製鉛筆などを
クリスマスプレゼントすることにしており、甲斐さんの毛糸も一緒に贈られる予定。
「アルパカの毛はウールより細くて強く、軽くて暖かい。小物も作れるので、山古志の人たちに
少しでも役に立ち、村おこしにつながればうれしい」と甲斐さん。
「アルパカの寿命は22−25年あり、チェスターは長く奉仕できるでしょう。いつか山古志に
渡り人気者になってほしい。そのときはメスも寄付をしたい」と話している。
同展は29日まで。甲斐さんは会場で入場者にアルパカの説明を行い、実際に毛に触って
もらったり、希望者に糸紡ぎ体験やフェルト、帽子作りを指導する。入場無料。
(※一部省略して引用しました。)
Sankei Web 06/11/20
http://www.sankei.co.jp/local/saitama/061120/stm001.htm ▼参考リンク
どうぶつずかん
ttp://www.geocities.jp/ohmata777/doubutu.html 参考画像:アルパカ
http://www.geocities.jp/ohmata777/d68.jpg