女性が花婿、男性が花嫁に扮(ふん)して嫁入りする村山市楯岡馬場地区の民俗行事
「むじなのむかさり」が12日夜、同地区で繰り広げられた。
今年の「花婿」は、地元の会社員伊藤さん(24)、「花嫁」は同佐藤さん(32)。
羽織にはかま、打ち掛けの衣装を着て化けた2人は「悪天候に負けず、無事大役を果たしたい」
とにっこり。
特設会場で祝言を挙げたカップルは、キツネの面を付け、たいまつを持った児童を先頭に
地区内約1キロを練り歩いた。あいにくの雨に見舞われたが、仲人の「むがっさりょー」の
掛け声を聞いた住民たちが沿道に出て、行列に祝福の拍手を送っていた。
むじなのむかさりは、豊作と子孫繁栄を祈るため、1912(大正元)年ごろから始まったといわれる。
太平洋戦争後の混乱で一時廃れたが、78(昭和53)年に馬場青壮年会などが復活させた。
89年から町内の未婚の男女が入れ替わって練り歩くようになった。
山形新聞ニュース
http://yamagata-np.jp/kiji/200611/13/news06597.html 画像:花婿、花嫁が入れ替わって地区内を練り歩いた「むじなのむかさり」
http://yamagata-np.jp/kiji/200611/13/0000008363.jpg