札幌市東区の丸善札幌アリオ店が、近くの市立中央中学校の生徒が推薦する
本を集めた常設コーナーをつくった。本の売り上げも悪くない。丸善の全国の店でも
取り組む話も出ているという。
「中央中学校の本棚」と名付けたコーナーは、入り口とレジの間の店の「一等地」にある。
同校の生徒が推薦する小説やノンフィクション作品21冊が、手作りの宣伝カードとともに
並ぶ。
きっかけは同校の国語の授業。読書感想文の代わりに、読んだ本を宣伝する
カードを作った。高橋伸教諭から「講評してほしい」と講師に招かれた同店の
鈴木店長が、「立派な出来栄え。店で使いたい」と申し出た。
カードには生徒が考えた売り文句や、客の目をひくイラストが描き込まれている。
ミステリー小説のカードには「まさか・まさか・まさかの連続!!」の文字が躍り、巨人の
工藤公康投手の本は「スポーツがうまくなりたい人、必見の本です」とアピールしている。
少年の非行や薬物依存問題に取り組む水谷修さんの本は、「大人が読むものと思っていた
が、中学生も読むんだなあと思った」(鈴木店長)と、店にも発見があった。
車で来店する客が多いこともあり、若者より親世代が立ち止まる姿が目立つという。
鈴木店長は「電車で読書している中学生がいたら、何を読んでいるか気になる。
それと同じでは」と話す。
10月2日から始め、2週間で30冊売れた。反応は「悪くない」と鈴木店長。
「地域とかかわり合いを持つきっかけになる。売り上げにかかわらず、店の姿勢として
続けていきたい」と話している。
(※一部省略して引用しました。)
asahi.com - マイタウン北海道 06/11/01
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000000611010006 画像リンク:「中央中学校の本棚」は、生徒が作った宣伝カードでいっぱいだ
=札幌市東区の丸善札幌アリオ店で
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