雌と判明後に改名した福知山市動物園(同市猪崎)のシロテテナガザル「福ちゃん」(2歳)が、
ペットボトルのふたを酒杯に見立て、水を飲む新たな芸を来園者に披露し、人気を呼んでいる。
二本松俊邦園長との二人三脚で編み出した芸で、今後はふたを開けて飲む動作の修業を始める。
おてんば娘 将来は酒豪!?
差し出されたペットボトルのふたの水を飲む福ちゃん 福ちゃんはもともと、体毛の色などから
雄として育てられたが、今年4月の園の調査で雌と判明。6月に公募で命名された。子どもの肩に
手を回すなど人なつっこさを見せる反面、男性のより好みは激しく、ひげ面は2歳近くまで苦手だった。
園のスタッフには今も近寄らない。
ところが、9月に入って二本松園長が水入りのペットボトルのふたを口元に差し出すと、近づいて
好んで水を飲み始めた。当初は舌でなめる感じが、次第に飲み干すようになり、その姿が
酒杯に見立てるかのような動作で来園者に評判になり始めた。
二本松園長は「水を吸い込めるのは発達のあかし」と目を細め、今後はボトルのふたを
手でひねって開け、自らの手で飲む動作までたどり着きたいと、やる気満々。
ただ、最近の福ちゃんの興味は、女性が身につける髪飾りやめがね。飼育員は「おてんばぶりに
手を焼くことも多くなった」と話している。
元記事
http://osaka.yomiuri.co.jp/animal/20061022kn01.htm YOMIURI ONLINE 関西発 (
http://osaka.yomiuri.co.jp/index.htm) 2006年10月22日
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