秋はどこにー。
夏の花として知られるサガリバナ(サワフジ)が、
10月中旬を迎えても那覇市内で花をつけ話題になっている。
植物学者からも「夏に咲くはずのイジュの花も沖縄市内や恩納村内などで咲いている。
今年はおかしい」との声が上がっている。
サガリバナは、通常は6月〜8月の夕方から明け方にかけて花が咲く。
イジュも6月ごろに白い花をつけるのが通常。
しかし両方とも、24節気で晩秋を意味する「寒露」を過ぎても花を咲かせているのが
県内各地で確認されている。
那覇市内でサガリバナが咲いているのを見つけた伊集弘明さん(46)=南城市=は
「朝夕はすっかり涼しくなったのにまだ咲いている。
珍しいなと思い写真も撮った」と興奮気味に話していた。
琉球大学理学部の横田昌嗣教授(植物分類学)によると、
サガリバナやイジュのような熱帯や亜熱帯の植物には明瞭(めいりょう)な季節があり、
開花の時季が決まっている。
しかし今年は、秋になってからもこれら夏の花が咲いているため、
植物学者の間でも「今年はおかしい。注意して観察する必要がある」と話題になっていると言う。
理由について横田教授は「開花の時季など基本データが不足しているため、
異常かどうか何ともいえない」と話した。
沖縄気象台によると、今夏の平均気温は平年に比べ、7月は0.6度、8月は一度高かった。
9月に入ってからも気温の高い日が多く、平均気温は平年に比べて0.6度高かった。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-18161-storytopic-1.html 秋晴れの下、夏の花・サガリバナがかれんな花を咲かせている
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