手間がかからず栄養バランスのいい鍋料理は、忙しい人の強い味方。ただ、毎日続くと家族
から「手抜きだ」「飽きた」といった声も……。そこで今年はやりそうな、少し変わったお鍋を紹介する。
◇そばつゆで最後もそば/スープに緑茶、白ワイン/生野菜投入
イチ押しは、豚肉を、だしのきいた温かいそばつゆで食べる「豚しゃぶ」。最後のしめも
日本そばで、という新しい食べ方だ。
数年前から、一部の日本料理店では人気メニューになっている。スープにこだわったものも
多く、とんこつや豆乳のほか、緑茶を使った「茶しゃぶ」、昆布とカツオ節のだしに白ワインを
加えた「洋風」もある。
ブームを見越して、専用のつけだれも発売された。ミツカンの「つゆしゃぶゆずこしょう風味」。
薄切りの豚肉とそばを準備し、あとの野菜はお好みで。そばは乾めんを使い、そのまま鍋に
入れる。薬味にネギ、ゆずこしょう、もみじおろしを添えていただく。
一方、キユーピーのお勧めは昨年に引き続き、野菜をメーンにした「旬の冬野菜鍋」。
開発にあたった家庭用営業本部の大島紀子さんは「今まで脇役だった野菜を主役にしようと
考えた。一手間かけて野菜の持つうまみを十分に出すことがポイントです」と話す。
例えばネギは3、4センチの長さに切り、網で焼いて焦げ目をつけてから鍋に入れると、甘みと
香りが引き立つ。ニンジンやゴボウ、ダイコンなどはピーラーで細長く切り、しゃぶしゃぶ用の
野菜として歯ざわりを楽しむ。普段は生で食べることが多いレタスやクレソン、パプリカの細切り
なども軽く湯を通し、ポン酢やごまだれにつけると、量多く食べられる。
◇特産品生かした、ふるさと鍋45種−−ミツカンが紹介
ミツカンは、昨年始めた「家族に受ける鍋プロジェクト」を今年も実施。全国15の料理学校の
講師と共同開発した「ふるさと鍋」45種類を発表した。
ニシン、ホッキ貝、タラを使った北海道の「北海蒸し鍋」▽山形県の「いも煮キムチ鍋」
▽愛知の「東海きしめんすき鍋」▽フグの入った福岡の「博多海鮮鍋」−−など、特産品を
生かした郷土色豊かな味。
ミツカンのホームページ(
http://www.mizkan.co.jp/nabe/)で、写真とレシピ付きで紹介している。
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◇そばつゆで味わう「豚しゃぶ」
《主な材料》(4人分)
▽しゃぶしゃぶ用豚肉 300グラム
▽ホウレンソウ 1束
▽長ネギ 1本
▽エノキダケ 1パック
▽豆腐 1丁
▽そば(乾めん) 200グラム
▽そばつゆ
《作り方》
<1>ホウレンソウは2、3等分の長さに切る。豆腐は一口大に、長ネギは斜めに切る。エノキは石づきを取る。
<2>そばつゆを用意しておく。
<3>なべに水を煮立て豚肉と野菜を軽く煮ながら(2)につけて食べる。刻んだ長ネギを水にさらしたっぷり入れて食べるとおいしい。
<4>最後に、そばは乾めんのまま入れてゆで(2)につけて釜揚げ風に食べる。
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◇薄切り根菜のしゃぶしゃぶ
《主な材料》(2人分)
▽ニンジン 小1本
▽ゴボウ 1/2本
▽セリ 1束
▽豚肉 240グラム
▽昆布 5センチ
▽スープ(ショウガ薄切り3〜4枚、酒大さじ2、塩小さじ1、薄口しょうゆ小さじ1)
《作り方》
<1>鍋に水1200CCと昆布を入れて20分おき、火をつけて沸騰する前に昆布を引き上げる。これにスープの調味料をいれる。
<2>ニンジンとゴボウをピーラーで細長く切る。ゴボウは酢水にさらす。
<3>セリは3等分の長さに切る。
<4>豚肉に塩と酒をふり、かたくり粉を薄くまぶす。
<5>(1)のスープに野菜、豚肉をくぐらせポン酢、ごまだれなどお好みのたれで。
MSN毎日インタラクティブ 06/10/12
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/shoku/news/20061012ddm013100114000c.html