【名古屋】東山動物園の雌オランウータン「アキ」:わが子失い癒しのお絵描き

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1御珠屋φ ★:2006/10/05(木) 20:12:12 ID:???

東山動物園(名古屋市千種区)の雌オランウータン、アキ(22歳)がクレヨンなどを
使って“絵”を描いている。子どもを失った喪失感から立ち直らせようと、飼育員が
教えたのがきっかけで、具体的な物の形はなくほとんどが直線で、大胆な筆遣いが
特徴だ。作品は10月中旬から開かれる、大型類人猿の絵画を集めた展示会で公開
される。

同園の雄オランウータンとして国内最高齢のバラン(推定44歳)を父親に持つアキは、
人工保育で育った。人間でいえば、40歳ぐらい。おっとりとした性格で、運動場でも
ボーっと過ごしていることが多い。

昨年3月に初めて出産したが、12日後に子どもが死んだ。赤ちゃんを大事に育てていた
アキは、しばらく死んだままの子どもを抱きしめて離そうとしなかった。

その後も落ち込んでいるアキを見て、飼育係の木村幸一さん(46)が、絵を描かせること
を思いついた。海外の動物園では心のケアの一環として絵を描かせていることを思い出した
からだ。

今年4月に始めた当初はクレヨンを渡すと、口にいれて唇をクレヨンで真っ赤にすることも
あった。が、徐々に学習し、木村さんが画用紙を広げて指で示すと、クレヨンやペンを握って
動かすように。半年たった今、好きな色のクレヨンで線を何本も描く。同園によると、人間の
2歳児と同レベルの作画能力という。

これまで約30枚を制作。気が向いたら約5分ほどで1枚を描き上げる。最近は、木村さんが
画用紙を持って運動場に出ると「早く描こう」といわんばかりに手を引っ張ることも。大好物の
キャラメルを食べながら、伏し目がちにクレヨンをそっとつかんで画用紙に向かう姿は、
さながら立派な「画伯」のよう。黒や赤などはっきりとした色が好きなようだ。

絵を描く行動は人間以外の霊長類では、大型類人猿だけにしか見られず、国内の
オランウータンでは多摩動物公園(東京都日野市)の「モリー」など数頭いる程度。
アキの作品も芸術的な価値が出るかも?

中日新聞inしずおか 06/10/04
http://www.chunichi-tokai.co.jp/00/sya/20061004/eve_____sya_____005.shtml
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