結婚・出産後も仕事を続けることを女性に期待する独身男性が急増、
専業主婦になることを期待する人の約2倍に上ったことが22日、
厚生労働省付属の国立社会保障・人口問題研究所が独身者を
対象に実施した「出生動向基本調査」で分かった。
「結婚には利点がある」と考える男女が増え、将来希望する子供数も
やや上向く一方、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだ」との考え方に
賛成する男女は過去最低に。
同研究所は「伝統的価値観への回帰ではなく、結婚や家族について、
これまでと違う、新しい意識を持つ人が増えたのではないか」としている。
調査は1982年から3〜5年ごとに実施しており今回は6回目。昨年6月、
18〜344歳の未婚の男女約6200人から回答を得た。
男性が期待する女性の生き方で「結婚・出産後も仕事」は前回より
9ポイント増の28%。最も多かったのは「いったん退職し、子育て後に
再就職」の39%だが、前回より8ポイント減少した。
87年の調査で38%を占めていた「専業主婦」は13%にとどまった。
女性自身が望む理想の生き方も、「家庭と仕事の両立」が前回より
2ポイント増加し30%となる一方、「再就職」は4ポイント減少して33%。
「専業主婦」は前回と同じ19%だった。
「結婚に利点がある」と答えたのは、男性66%、女性74%で、前回調査より
4〜5ポイント増加。将来希望する子供の数は男性2.07人(前回2.05人)、
女性2.10人(同2.03人)で、調査開始以来前回まで続いた減少傾向が
ストップ、数字がやや上向いた。
「夫は仕事、妻は家」に賛成する人は、92年調査で男性62%、女性50%
だったが、今回は男性36%、女性29%だった。
ニュースソース
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20060923/mng_____sya_____004.shtml