18日は「敬老の日」。東山動物園(名古屋市千種区)には寄る年波に打ち勝ち、
ますます元気な長寿の動物たちがいっぱいいる。飼育係によると、ほとんどが性格は
おっとり型で、あまり周囲を気にしないよう。人間と同じくストレスをためずマイペースに
生きるのが長寿の秘訣(ひけつ)らしい。1
8日は毎年恒例の長寿動物を祝う会が園内である。
雄のオランウータンとして国内最高齢なのが、バラン(推定44歳)。オランウータンの
寿命は50歳ぐらいといわれており、人間に例えると、70代に手が届くころという。
バランの性格はおっとりでのんびり。現在同園で暮らしている3頭のオランウータンは
すべてバランの子どもで、これまでに3頭の雌との間に計16頭の子をもうけた。
一般的にオランウータンなどの類人猿類は環境の変化でストレスをためやすいと
いわれるが、バランは豊橋市の豊橋総合動植物公園へ“出張”し、雌のウーコと
結ばれて2005年に一子を誕生させるほどのつわもの。
今でも繁殖可能な雄の証しである遠ぼえを1日1回欠かさず、「お嫁さん募集中」
(同園)と、まだまだ血気盛んだ。
元気な雄はほかにも。インドサイのサンバ(35歳)は人間では70歳以上。
高齢で足が弱り一時、室内飼育場で生活していたが、最近は元気を取り戻して
運動場でひなたぼっこしている様子が見られる。こちらも雌のニルギリ(16歳)との間で
繁殖を計画中だ。
さらに、国内の長寿記録を更新しているのがローランドゴリラの雌オキ(49歳)。
ゴリラの平均寿命は40歳といわれており、オキはまさに“前人未到”の道を歩む。
2頭の雌との同居生活が功を奏し、ますます元気になっている。
長寿動物を祝う会では、今年はコビトカバで国内最高齢の小次郎(雄、31歳)の
授賞が決まった。小次郎は少し気が強いがマイペース型。人間なら80歳を超えた
ぐらいだが、プールが大好きで体力の衰えはあまり見られないという。
ニュースソース
http://www.chunichi.co.jp/00/ach/20060918/lcl_____ach_____001.shtml