ここ数年続いている「和」ブーム。夏の浴衣や漢字柄Tシャツの人気が目立つ
けど、茶道や呉服業界といった伝統的世界にも新しい風が吹き、若者の支持を
集めているらしい。天神周辺で触れることのできる「和の世界」の人気の秘密を
探ってみました。
●ジーンズで茶道 夜遅くでもOK 日本茶カフェも
天神2丁目のオフィスビル。エレベーターを降りると、飛び石に6つの茶室。都心
とは思えない落ち着いた空間は、今春オープンした「茶道裏千家 茶茶くらぶ」だ。
正式な資格もとれる茶道教室だが、「服装自由、道具貸与、平日は午後10時まで」
という点が特徴。ジーンズも可で、約170人の受講生は大半が20代、30代の女性だ。
初中級コースを受講中の客室乗務員の女性(31)は「天神の真ん中でフライトの合間
に来られる便利さがいい」。茶室の入り方といった基礎段階から勉強中だが、「和の静
かな空間で癒やされる」という。「もっと気軽にお茶を」という向きには日本茶カフェ
がある。大名2丁目の「お茶の樹」は、オーナーの末永政文さん(50)が「東京には
約30軒ある日本茶カフェが福岡の都心にはない」と、03年12月に開店。玉露など
7種類から注文すると、茶葉に適温の湯をそそいだポットと砂時計がテーブルに。
「最適な抽出時間で飲んでもらうため」(末永さん)の小道具だが、飲みごろまで待つ、
というスロー感が、普段は時間に追われるOLに受けてるようだ。
●浴衣300人大集合 ベルトに着物柄 アートもあるぞ
静かな空間の次は、にぎやかな「和」のイベントだ。8月中旬、大名のあるレス
トランを埋め尽くした、浴衣、浴衣、浴衣…。300人を越える若い女性が集った
「Fukuoka Yukata Night」は、薬院の呉服店「awai」が
「着物を着る機会と和の文化に触れるきっかけづくりを」と企画。津軽三味線の
演奏や能のミニ公演などで盛り上がった。同店は博多織のメーカーが「着物の裾野
を広げたい」と昨年4月開店。木下店長(35)はじめ、店のスタッフも顧客も20代、
30代がメーンという「全国でも珍しい店」(木下店長)なのだ。
(記事一部略、詳細はソースで)
スローな癒やしとある種の新鮮さ、どこかに感じる懐かしさ。そのあたりに「和」人気
の秘密はありそうだ。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/tenjin/deep_tenjin/20060912/20060912_001.shtml