稲の実りと収穫に感謝する飯田市龍江の神明社の「抜穂祭(ぬいほさい)」が10日、
同社近くの神田であった。地元の農家らが見守る中、氏子による雅楽の演奏や
「早乙女」の小学生による稲刈りの儀式が執り行われた。
祭りは伊勢神宮の流れをくんでいて戦前から行われている。
「子どもの声で地域活性化を」と、10年ほど前から地元小学生が早乙女姿で
稲刈りをするようになった。
儀式では、しめ縄に囲まれた約70平方メートルの田んぼで龍江小学校5,6年生の5人が、
かまでモチ米の稲穂を刈り取った。5年の窪田さん(10)と林さん(10)は「かまが思ったより
切れなくて難しかった」「早乙女姿はとにかく暑いです」と話した。
刈り取った稲はリンゴやイワシなどと神前に供えられ、11月23日の「新嘗祭(にいなめさい)」で
鏡もちにする。
神田は、建設が進む三遠南信道の予定地にあり、来年以降は祭りの場所は未定。
同社総代長の林久司さん(69)は「地区内でも水田が減っているが、何とか場所を見つけて
来年以降も子どもの参加する祭りを続けていきたい」と意気込んでいた。
ニュースソース(写真あり)
http://www.chunichi.co.jp/00/ngn/20060912/lcl_____ngn_____008.shtml