滝上町新町の畑でソバの収穫が始まった。1000平方メートルの畑に植えたソバを刈り取る作業が行われた。
戦後まで滝上町ではどこでも見られた昔ながらの光景だが今農家での生産は途絶えていた。「地元滝上の
ソバを滝上町で提供したい」と復活した。今年は好天と十分な雨にも恵まれ作柄は上々。刈り取るカマの手
にも力が入っていた。
ソバ畑は加納徳光さん(75)の畑。妻の房枝さん(72)は一昨年4月にオープンした「麺所・滝見そば」の店主。
地元で育ったソバを使って滝見そばの名物にしたいという思いから作付けを行ってきた。だが土地柄に合った
品種の選定や天候などがからんで思い通りの収穫には至らなかった。毎年試行錯誤を重ねた結果、今年は
ようやく実がびっしり付いた穂となった。
刈り取りには子供の頃からソバづくりを手伝った経験のあるベテラン5人が駆けつけた。手伝いに駆けつけた
仲間も「これは十分なソバが採れる」と太鼓判。それぞれがカマを手に一列ごとに刈り取っていった。
刈り取ったソバの穂を畑で3週間ほど束ねて立てかけてジックリ水分を抜いていく。そこから唐サオを使った
穂打ちをして茎からソバの実を分離させ、さらに唐箕を使って殻を取り除く作業などがまっている。
北海民友新聞
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