ストレス社会のカタルシス(浄化)として、クイズへの関心が高まりつつある。
クイズサークルやゲームが活況を呈する一方、新しい広告の手段としても注目
を集める。なかなか解けない悩みを多く抱える現代人。問題を解くことで、
つかの間の快感が得られる!?
8月末、東京都渋谷区の区民会館に女性が続々と集結した。社会人クイズサークル
「クイズ部」(東京)が主催する「女だらけのクイズ大会」。“クイズ王”が数々
輩出された「クイズブーム」末期の平成8年にスタートし、今年で11回目。
ブームの終焉とともに参加者は減り続けていたが、今回はスタート時と同水準の
約50人が集まった。参加者は大学生から、孫のいる世代まで幅広い。「問題に
答えることが純粋に楽しいし、ストレス解消になる」(参加した20代女性)と
いう。「クイズ部」の副部長で、テレビ番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」の
チャンピオンでもある能勢さん(37)は「クイズの喜びは、問題に正解する喜び。
快感を感じる人がもっと増えていってほしい」と、参加を呼びかける。
「視聴者参加型」のクイズ番組には参加希望者が殺到している。「パネルクイズ
アタック25」(テレビ朝日系)では、年に2、3回予選会を開催しているが、
応募者は実に昨年1年間で4万人。参加型のクイズ番組が減っているという現状も
あるが、「番組開始から30年を超えて、ここにきて急に伸びている」と同社広報
では目を丸くする。
(一部略、詳細はソース先で)
『クイズ文化の社会学』の著書がある大阪市立大学の石田助教授(社会学)は、
「参加者が増えている理由はよく分からないが、シンプルな問いと答えでカタル
シス(浄化)が得られるのが魅力なのだろう」と分析。「電車の中での広告の
ように、さりげなく人をひきつけるためにクイズが利用される機会が増えている。
特にインターネットでは、広告をクリックさせるためのクイズ形式での広告が
増えてくるだろう」と、今後のクイズの拡大を予想している。
http://www.sankei.co.jp/news/060912/bun000.htm ●画像:
http://www.sankei.co.jp/news/060912/bun000-1.JPG http://www.sankei.co.jp/news/060912/bun000-2.jpg http://www.sankei.co.jp/news/060912/bun000-3.JPG