パチンコ店駐車場の車内に子どもが放置されているのを巡回中の店員が見つけ、
熱中症などの事故を未然に防いだケースが今年4〜8月に全国6道県で17件
あったことが業界団体「全日本遊技事業協同組合連合会」(約1万5000店加盟)
の調査で分かった。
計27人の子どもが車内から助け出され、難を逃れた形だ。
9月も各地で厳しい残暑が続いており、同連合会は改めて加盟店に、駐車場巡回などの
徹底を指示した。
親など保護者が遊技中に熱中死する事故は
▽長野県佐久市のパチンコ店駐車場の乗用車内に放置された乳児(9カ月)が熱中症で死亡=5月
▽愛知県豊明市のパチンコ店駐車場で軽ワゴン車内に放置された乳児(2カ月)が熱中症で死亡=
同=など後を絶たない。
保護者は店でパチンコやパチスロに熱中しており、警察は保護責任者遺棄致死容疑などで立件した。
店員が発見したものでは、8月16日、青森県弘前市のパチンコ店駐車場で、4〜6歳の男女児3人が
乗り、エンジンがかかったままになっている車を見つけたケースがある。
店内放送で40代の母親を呼び出して注意した。
男児は運転席に座ってハンドルをいじっていた。
同連合会は、こうした事故が社会問題化した04年4月から、最低1時間に1回は店員が駐車場を
巡回したり、店内放送で注意を促すなどの対策に全国で取り組んでいる。
駐車車両の中には窓がスモークガラスだったり、子どもが毛布にくるまっていて見つけにくいケースも
多く、慎重な見回りを求めているという。
同連合会広報課は「9月になると『夏も終わった』と思いがちで、放置が増える可能性がある。
保護者が注意すればなくせる事故。巡回の徹底に努めたい」と話している。
ニュースソース
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060909k0000e040072000c.html