日本人間ドック学会(奈良昌治理事長)は9日までに、2005年に人間ドックを受けた人の
約88%に何らかの異常が見つかった、とする調査結果を公表した。
集計を担当した笹森典雄・牧田総合病院付属健診センター院長は「このうち70%くらいは
医療の必要がなく、生活習慣を変えるだけで改善できる」と話している。
調査は、同学会などが指定する全国の病院や施設で人間ドックを受診した約270万人が対象。
「異常なし」は12.3%で、87.7%の人で何らかの異常が見つかった。
04年と全く同じ結果だった。
異常があった項目で最多は肝機能異常で26.6%、これに高コレステロール、肥満が続き、
生活習慣に関係の深い項目が目立った。
また、がんが発見されたケースは5887件あり、内訳は胃がん31.7%、大腸がん18.1%、
肺がん9.1%など。胃がんの割合は20年前の調査に比べ半減した一方で、前立腺がんや
乳がんが増加した。
ニュースソース
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20060909STXKF044608092006.html